2021/12/02
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<完了検査の立会として>についてお話をします。
今日のお話は
知り合いの設計事務所にお願いをして
注文住宅の完成検査の立ち合いに行った時の
お話をします。
まぁ
案の定と言うか何というか
新築分譲住宅の「住宅診断」での
いつもの指摘事項が確認出来ました。
残念ながら小屋裏は見れなかったのですが
指摘事項写真①は
ユニットバス基礎立上り部分の
キソ点検口部分の断熱材施工不良(断熱欠損)
を確認しました。
これに対しての補修方法として
小手先的な方法として
給排水管廻りの隙間部分と
土台と立上り断熱材との隙間に
吹付発泡ウレタンで埋めるか
または
下記2枚目の写真の様に
既製品のキソ点検口に取り替えるか?
のどちらかになりますが
今後のメンテナンスの事を考えれば
既製品に取り替えた方が良いとお話させて頂きました。
この工務店は
何故
基礎断熱をするのかの意味が
全然理解していないと思われますね!
指摘事項写真②として
バルコニー部分の天井と外壁との取合い部分に
外壁通気排気口金物が未設置の指摘をさせて頂きました。
写真は無いのですが
妻側外壁と軒裏との取合い部分にも
排気口金物が未設置でした。
多分
この建物のお施主様は
何も知らずに引渡しを受けるのだろうなぁ?
知り合いの設計事務所が
果たして
何処迄の話をお施主様にするのか?
多分
何も言わないだろうなぁ・・・・。
立場的に
仕方が無いのかな?
お施主様の知り合いの工務店が建てているのだから
余り口は出せないかな?
私が押しかけて
立ち合いさせて頂いた指摘事項だから・・・・。
お施主様は
設計事務所に設計を依頼しているから
心配無いと思っているのでしょうけど・・・・。
結局は
工務店がどれだけの知識が有るかどうか?
これで仕上がりは変わって来ますね!
しかし
話が変わりますが
区役所の建築課が完了検査に来たのですが
民間の検査機関と違い
細かくチェックしていたのには
少し驚きました! ☜ 検査員の性格なのかな? (笑)
その他として
指摘事項ではないのですが
気になったので
他の現場の写真を載せます。
上記写真の部分は
外壁出隅部分のサイディングの役物です。
見ての通り
右と左のサイディングの柄と色が
違うのが分かりますでしょうか?
特注で作るのですが
何年かして
出隅の取付部分が離れてしまう施工不良?を
引き起こす可能性が有ります。
インスペクターの目線で言えば
この特注は止めておいた方が良いと考えます。
今回の指摘事項に関する
外壁通気金物や既製品のキソ点検口などの資料を
知り合いの設計事務所にメールしたので
今後は
事前に工務店の方へ
予め建材の指定をする事と思います。
今日のお話は、参考になったでしょうか?
もし
不安になった設計事務所の方がいましたら
ご連絡下さい。
完了検査などの立会いをさせて頂きますよ!
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊