2021/12/08
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<ユニットバス天井換気ダクトの接続として>についてお話をします。
新築分譲住宅や築浅の既存住宅(中古住宅)の
購入を検討されている方は
是非
契約される前に「住宅診断」を依頼して
不具合事象を確認して下さいね!
今日のお話は
ユニットバス天井裏換気扇ダクトと
換気扇屋外フードとの
接続に関してのお話をしますが
なかなか面白い事象のお話になるのかな? (;^ω^)
では
下記写真①~⑤までの説明をしますね!
上記写真①は
見ての通り換気ダクトが接続されていない
新築分譲住宅の引渡し時の検査で発見した
不具合事象です。
上記写真②は
パッと見は
別に不具合が無さそうな感じなので
住宅診断の報告書には「問題無し」として報告します。
しかし
厳密に言えば
換気扇の屋外フードに繋がっているパイプと
どの様に接続されているかが確認出来ていません。
上記写真③は
上記②の接続部分が
つまり
パイプとダクトの接続部分が外れない様に
電気コードをダクトに回して
ダクトが動かない様に
電気コードを釘で固定しています。
上記写真④は
換気扇の屋外フードに繋がっているパイプと
ダクトの接続は
写真では少し見にくいのですが
アルミテープで固定しています。
上記写真⑤は
換気扇の屋外フードに繋がっているパイプが
長いのでハッキリと接続部分がアルミテープで
接続しているのが確認出来ます。
上記5枚の写真から言える事は
写真④と⑤の場合
ユニットバス内の水蒸気などは
確実に外部に排出される事が分かりますが
写真③の場合は
アルミテープで接続していないので
もしかしたら
パイプとダクトとの接続部分が何かの拍子で
ズレたり外れたりした場合は
ユニットバス内の水蒸気が
ユニットバスの天井裏
または
外壁内に充満する事が想像できます。
写真②の場合は
パイプとダクトとの接続部分が
本当に接続されていなければ
ユニットバスの水蒸気が
ユニットバスを使用する度に
外壁内に入ってしまい
それが原因で
外壁サイディングの表面が
水蒸気の為に劣化して
塗装が剥げてしまうという
欠陥事象を実際に確認しています。
たかが
ユニットバスの換気扇ダクトの接続で・・・・って
思われるかもしれませんが
もし
不具合が出た場合はどうなるか?
新築分譲住宅で2年以内であれば
契約内容にもよりますが
売主(又は工務店)が直してくれるとは思います。
しかし
売主(又は工務店)が倒産して無くなっている場合は
実費で直すしか方法はないですよ!(泣き寝入りです)
瑕疵保険では直せないので勘違いしない様に!
既存住宅(中古住宅)の場合は
売主が不動産業者で有れば
契約不適合責任が2年間有りますので
少しは安心かも知れませんが
売主が個人の場合は
契約不適合責任免責で契約される事が殆どなので
泣き寝入りで
自分で直すしか方法は有りませんよ!
例え
既存住宅瑕疵保険の付保証明書が有っても
それは
雨漏りと構造に関する保険なので
このユニットバス換気扇ダクトによる被害は
保険は適用されませんから気を付けて下さいね!
つまり
何が言いたいかと言うと
契約前にはシッカリと
「住宅診断」を実施してチェックしてもらって下さいね!
今日のお話は
少し長くなったのですが
参考になりましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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