2021/12/09
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<何故、不具合事象の原因を追究しないのか?>についてお話をします。
既存住宅(中古住宅)を契約する前に
建物の現況を確認する為に
「インスペクション」をしましょう!とか
「インスペクション」を実施すれば
事前に劣化状況が分かり
契約の判断材料になりますよ!
って良く聞かれると思います。
色々な
インスペクション専門業者関係のSNSや
リフォーム業者関係のSNSにも謳われています。
また
これに関連した事で
今度は
既存住宅(中古住宅)の売主や仲介業者が
既存住宅売買瑕疵保険の「付保証明書」が付保される
既存住宅(中古住宅)ですよ!って言って
如何にも
何も瑕疵や欠陥が無い既存住宅(中古住宅)と
安心させるようなセールストークを聞きます。
これって
皆さんはどう思われますか?
他にも
「安心R住宅」といって
国が定めたマークを付けた
一定の基準を満たした既存住宅(中古住宅)の事です。 ☜ 国のお墨付き!(笑))
この一定の基準と言うのは
簡単に言うと
既存住宅売買瑕疵保険の検査基準に適合している
既存住宅(中古住宅)です!
少しもっともらしく言うと
国が審査して登録した事業者団体が
決めたリフォーム工事の基準で
リフォーム工事を実施した結果の基準が
既存住宅売買瑕疵保険の検査基準に適合している
既存住宅(中古住宅)という事です。
下記資料①が
「安心R住宅」のQ&Aですので参考にして下さい!
はい
ここから今日の本題に入ります!
建物の現況を確認する為に「インスペクション」をしましょう!とか
既存住宅(中古住宅)の売主や仲介業者が
既存住宅売買瑕疵保険の「付保証明書」が付保される
既存住宅(中古住宅)ですよ!とか
「安心R住宅」といって
国が定めたマークを付けた
一定の基準を満たした既存住宅(中古住宅)とかの
「インスペクション」の内容ってどんな物なのか?
皆さんは
このブログに書かれている
「インスペクション」の根本が分かっていますか?
インスペクションの実施方法は
ただ単に
劣化事象の各判定基準の有無をチェックするだけですよ!
また
上記「インスペクション」の基本的な考え方は下記4項目です。
①劣化状況等が建物の構造的な欠陥によるものか否か
欠陥とした場合の要因が何かといった瑕疵の判定はしない。
②耐震性や省エネ性等の住宅にかかる個別の性能事項について
当該住宅が保有する性能の程度を判定する事はしない。
③現行建築基準関係規定への違反の有無を判定する事はしない。
④設計図書との照合を行う事はしない。
この4項目の
4つの「しない」で
何が安心な既存住宅(中古住宅)と言えるのでしょうか?
と言う簡単な疑問に対する回答が出て来ません!
ゆえに
Y&Y住宅検査が実施する「住宅診断」は
目視の範囲で劣化事象の原因を追究するのです!
今日のお話は、参考になったでしょうか?
少し愚痴っぽくなりましたが (笑)
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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