2021/12/10
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<完了検査の立会②として>についてお話をします。
先日
12月2日のブログ
「完了検査の立会として」
https://www.yandykensa.com/blog/11103
に続いて違う工務店の
注文住宅の完了検査に立ち会わせて頂きました。
しかし
時間より少し前に来たにも拘らず
既に完了検査を終了していて
検査員も帰っていて既にいませんでした。
本当は
検査員の検査の仕方も見たかったのですが
仕方が無いです。 ((+_+))
で
現場監督さんにお願いをして
床下などを見させて頂きました。
最初に
洗面脱衣室の床下点検口を開けて
ユニットバス下のキソ点検口用の立上り部の
断熱材の施工がどうなっているかを見てみました。
結果は
断熱材で開口部(点検口)は蓋をしていましたが
その開口部(点検口)には給排水配管が配管していて
配管廻りを発泡ウレタンでモクモクと
これでもか?ってくらいに吹き付けていました。
ここで現場監督さんに一言
現状は
キチンと基礎断熱の役目は合格としても
今後の
お施主様がメンテナンスをする度に
吹付発泡ウレタンを外して
吹き直さないといけなくなりますので
お施主様がメンテナンスし易い様に考えて
施工をしてあげた方が親切だと思いますよ!
ってお話をさせて頂きながら
下記資料①の既製品のキソ点検口を
採用する事をお勧めしました。
もう一つは
以前のブログにもお話をした
給湯・給水の接続部分の保温材補強の
お話をさせて頂きました。
出来る事ならば
下記写真①の様に
接続部分もキチンと保温補強をした方が良いですよ!
とお話をさせて頂きました。
次は
キッチン側の床下収納庫を開けて
床下を見た時に気が付いた事は
基礎に水抜き孔を開けたままだったので
外部でモルタルで潰しているからと言っても
何かの拍子にひび割れて
シロアリが入り込むかもしれないので
床下からも穴を潰しておいた方がいいですよ!って
お話をさせて頂きました。
外部に出てチェックする前に
今の気温で
赤外線カメラで
天井・外壁の断熱材が
どの様に見れるかのテストしてみました。
カメラ画像の色的にはブルー系統だったですが
入角の柱や間柱等がハッキリ写っていて
断熱材の入れ方の良し悪しも分かりました。
まだ
この時期でも赤外線カメラは
使用できる事が確認出来ましたので
一つ収穫でした。
で
次は外に出て
妻側の外壁通気の排気金物が
設置しているかをチェックして見ました。
案の定
設置はしていませんでした。
現場監督さんには
住宅瑕疵保険の設計施工基準では
外壁通気構法は必須ですよ!って伝え
昨年
民法改正になってから
お施主様が
契約不適合と言われたら
直さないといけなくなりますよ!って事も
お話をさせて頂きました。
今日の纏めとして
前回の「完了検査の立会として」も含めて
言える事で
今回の事に当て嵌めて言うと
①外壁通気構法の事は
全然知識が無かったという事になり
②ユニットバスの基礎断熱のキソ点検口の件は
知識が有っても
施工精度とか
今後のお施主様の使い勝手までは
頭が回転していない。
③給水・給湯管の接続部の保温材補強の件は
今後
どんどん普及して行こうと考えています。
追伸として
現場の検査立会の依頼が有れば
立会させて頂きますので
ご連絡下さい!
色々と指摘をさせて頂きます。
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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