2021/12/18
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<階段踏み板の傾斜は気が付かない?>についてお話をします。
新築分譲住宅の購入を考えている方は
新築だから何も問題は無いと思われている方がいます。
果たして そうでしょうか?
今日のお話は
多分ほとんどの方が気が付かない
新築住宅の不具合事象の内
階段の踏み板の傾斜についてお話をしてみます。
下記写真①~③は
新築分譲住宅の
階段踏み板の傾斜を計測した写真です。
上記写真①は
傾斜が4/1000です。
上記写真②は
傾斜が5/1000です。
上記写真③は
廻り階段部分で
傾斜が5/1000です。
上記写真①~③を
何故ここにアップしたのかと言いますと
今までの
新築分譲住宅の「住宅診断」で
全ての踏み板の傾斜が0/1000だった建物は
1棟だけ確認しています。 ☜ 鳥肌が立ちました! (笑)
それ以外は
精度の良い階段でも
踏み板の傾斜の傾向は
直階段部分の傾斜が0/1000だったとしても
廻り階段部分は3/1000とかの傾斜が付いています。
押し述べて言うと
直階段部分は0~3/1000で
廻り階段は0~4/1000くらい
実際の感覚で言えば
計測をして初めて
傾斜が付いている事が分かる程度で
実際の生活には
そんなに支障は無いのかな?
ただし
新築住宅ではまだ確認していませんが
既存住宅(中古住宅)では
踏み板の前後の傾斜で
降りる側に傾斜が付いている階段が有りました。
この場合は
手摺を持っていても
靴下のままでは怖い階段も有りましたが
この階段は論外ですが
電話相談では(余談ですが)
踏み板の前後の傾斜の件で
工務店の方から
引渡し前の階段を取り替えてくれと言われているのですが・・・・。
の相談が有りました。 ☜ 階段の架け直しをお勧めしました。
既存住宅(中古住宅)では
今迄のところ
下記写真④の12/1000という傾斜が
最高に悪い傾斜です!
ただ
この住宅の場合は
まだ人が住んでいて
やはりと言うか
全然気が付かなかったとの事でした。
と言う様に
階段の踏み板の左右の傾斜に関しては
計測して初めて傾斜が付いている事が分かるぐらいなのかな?
実際問題として
この踏み板の左右の傾斜を直せと言っても
新築分譲住宅であっても難しいのか?
契約後に分かったとして
民法改正になったので契約不適合責任を
前面に出して
階段の架け替えの要望が通るのかどうか?
微妙な所なのかな?
左右の傾斜で有れば
生活に支障が無いという事になるのかな?
まぁ
どちらにしても
契約前に事前に知っておいた方が良いと考えますので
契約前に「住宅診断」を依頼して見て下さいね!
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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