2021/12/16
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<カビ発生の原因はすき間風?として>についてお話をします。
注文住宅を考えている方は
特に
「断熱充填検査」を依頼して
断熱メーカーの施工要領で施工しているかを検査し
新築分譲住宅の購入を考えている方は
すき間風などの有無を検査依頼しませんか?
今日のブログ内容にならない為にも!
昨日
12月13日のブログ
24時間換気扇の設置場所は慎重に!
https://www.yandykensa.com/blog/11324
に記載している相談者の方が
事務所に来られましたので
その時のお話をします!
事前に
図面チェックした時の疑問点が
下記内容です。
①外壁は通気構法になっているが実際は?
②軒裏換気材(QF045RS-0204)が全面に入っているが実際は?
③店舗土間基礎立上り断熱材t=15㎜が入っている? ☜ 入る様になっているが?
④同上の基礎パッキン部分は気密パッキンになっている?
⑤同上の部屋内の納まり(基礎と壁仕上部分)はどうなっている?
⑥ユニットバス床下は基礎断熱になっていると思いますが
点検口部分は蓋でキチンと気密にしている?
⑦店舗部分と玄関部分の取合いは?
⑧24時間換気扇の位置と吸気口の位置が問題では? ☜ 設置位置の規定は無い。
⑨サニタリー床の断熱を貫通している配管廻りは断熱材を充填している?
⑩矩計図左下に記載されている※断熱材施工上の留意点は守られている?
⑪24時間換気扇及び吸気口部分のフィルターの掃除はしている?
上記11項目の疑問点などを確認した結果
①②の場合は
矩計図面の妻側軒裏に
軒ゼロタイプの軒天換気材(QF045RS-0204)が設置する様に書いていて
且つ
外壁は「壁内通気工法」とキチンと記載していました。
しかし
実際の写真を見ると
妻側外壁面の軒天換気材が設置されていませんでした。
③④⑤の場合は
写真が有りませんでしたので確認して見る事になりました。
⑥の場合は
ユニットバス下には
基礎断熱が全周全て設置されていません。
高断熱浴槽にもなっていませんでした。
床下断熱工法なので断熱欠損になりますので
ユニットバス下は基礎断熱を設置しなければなりません。
⑦の場合は
間仕切壁が無いとの事でした。
壁で仕切られていた場合は
換気計算がアウトになっていました。
⑧の場合は
吸気口の位置が図面と
条件の悪い方の位置になっている事が分かりました。
⑨の場合は
写真が無かったので確認して見るとの事。
⑩の場合は
※断熱材施工上の留意点として下記内容が記載しています。
イ.シート状の防湿層を内壁材や乾燥木材によって押さえるか
気密テープで処理を行う。
ロ.内装材端部を木下地のある部位で留め付けるか
テープ処理を行う事によって
防湿上必要な気密性能を確保する。
ハ. 断熱材は必要な部分に隙間無く施工する事。
と記載しています。
イ.ロに関しては
写真を見る範囲では特に床との取合い部分は
袋入りの耳部分を壁側に入り込んでいたので
記載通りに施工はされていません。
⑪の場合は
年に1回は掃除しているとの事。
吸気口側は
フィルターが設置していないとの事。
吸気口にフィルターが無いのが不思議?
品番が分からないので判断が出来ませんでした。
で
総合的に判断した結果
24時間換気扇と吸気口の位置も悪いのですが
この住宅の場合の一番大きな原因は
※断熱材施工上の留意点が
キチンと施行されていなかった事と結論付けしました。
つまり
サニタリーやトイレの換気扇を作動させても
断熱材の施工が悪いので
その24時間換気扇が設置している附近の
すき間からの漏気を吸ってしまう事が殆どと考えられます。
理由としては
巾木廻りからの「すき間風が凄く入る」と
相談者様からの一言です。
巾木と床のすき間に
A4の用紙が半分くらい入り込むとの事。
それと
巾木下フロアー面に水シミ跡が
何箇所も写真に撮っていた事です。
これは
すき間風が入る事で
その廻りが冷やされて結露を発生させたと考えられますね!
この延長線上に
カビの発生が考えられます。
この様な推測をしてみましたが
やはり
一度は現地を調査して見ないと・・・・。
でも
ほぼ間違いは無いでしょう!
今日の纏めとして
断熱材の施工不良が原因で
部屋内に結露が発生し
カビが発生する流れは
この相談者様の住宅に限らず
どの住宅にも当てはまりますので
注文住宅を依頼している方は
是非
「断熱材充填検査」を依頼して下さいね!
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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