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中古住宅診断広島瑕疵事象031「地盤沈下」

<<中古住宅ホームインスペクションの瑕疵事象として>>

●築39年木造住宅
盛土の法面側に建てられた分譲住宅。
この建物は、買取再販業者がリフォームをしています。

ここの「瑕疵事象シリーズ」に記載する瑕疵事象は、購入前に「ホームインスペクション」をしなかった場合は、気付かずにその家を購入して住んでいた事になります。
住宅を購入する前に、必ずホームインスペクション(住宅診断)をしましょう!
瑕疵が分かれば、それに合った補修・補強工事をする事で安心して住めます。

◆事 象
引越してから、床の傾斜が気になって住宅診断の依頼が有りました。
床の傾斜がよく分かる台所の傾斜は3m以上の測点距離で9/1000以上、測点距離900㍉では21/1000の床の傾斜が確認できます。2階洋室では10/1000以上の床の傾斜が確認できました。壁の傾斜も最大10/1000が確認出来ます。また△が示している基礎のクラック幅は1.0㍉以上です。
下の図面を見れば分かるように、明らかに図面の上側に傾いています。現況もまさしく上側が法面です。
※下記の図面をクイックして頂きますと画面が大きくなります。

【テキストテキスト】
中古住宅診断広島瑕疵事象031「地盤沈下」
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中古住宅診断広島瑕疵事象031「地盤沈下」

◆原 因
39年前は、ロクに地盤調査をする習慣も無く、地盤補強の知識もない業者が、建てた分譲住宅と思われます。
原因は、明らかに地盤沈下による瑕疵事象です。下の写真は、地盤沈下による基礎立上りの貫通クラックです。

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中古住宅診断広島瑕疵事象031「地盤沈下」
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中古住宅診断広島瑕疵事象031「地盤沈下」
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中古住宅診断広島瑕疵事象031「地盤沈下」

◆対 策
ジャッキアップが一般的ですが、金額が200万円前後になる事と、基礎自体の強度が不安な事がネックになっています。
購入前にホームインスペクションをしていれば、この様な典型的な地盤沈下している中古住宅は購入されなかったと思います。

◆注意事項
買取再販業者は、リフォーム工事中に明らかに床が傾斜している事は分かっていたはずです。にも関わらずリフォーム工事を完了させて販売する感覚が分かりません。

買主は、リフォーム工事をして綺麗になっていた事で、何も疑う事無く購入したとの事でした。


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