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断熱材の効果を発揮させる為には「気流止め」を忘れずに!

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない様に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<断熱材の効果を発揮させる為には「気流止め」を忘れずに!>についてお話をします。

注文住宅を依頼されている方とか

売り建て住宅を契約された方へ

今日のお話は

断熱材工事に於いて

断熱材の効果を発揮させる「気流止め」の施工が

大変重要ですよ!と言うお話をします。

 

さっそく本題に入ります。

何故

「気流止め」が必要なのかを説明します。

その事を

気流はどの様に住宅の中で発生するのか?

に置き換えて説明した方が分かり易いと思いますので

その説明をします。

①小屋裏で暖められた空気が棟換気から排出されます。

その結果

②小屋裏空間の気圧が低下します。

小屋裏空間の低下した気圧が外気と同じ気圧に戻ろうとして

③軒裏などの換気口から外気を取り入れます。

ここで

室内の気密性能が確保されていないと

室内のすき間から③と同じ原理で

④壁の中の空気が小屋裏に空気が吸い込まれます。

⑤壁の中の気圧も低下してしまいます。

壁の中の気圧が外気と同じ気圧に戻ろうとして

⑥様々なすき間から

 室内の空気・湿気が壁の中に取り込まれてしまいます。

特に

⑦床下や壁の取合いからも空気が取り込まれてしまうと

 断熱効果の大きな妨げになるのです。 

この様に

⑧壁の中で気流が発生すると

 断熱材の中を常に空気が流れる様になります。 ☜ だから「気流止め」

⑨空気を動かない状態に保てず

 断熱材の性能が発揮できなくなるのです。

折角

断熱施工をしていても

室内を暖かく保てないだけでなく

壁内結露の発生にも繋がる危険性が有ります。

上記内容から

「気流止め」が無い場合は

断熱材の効果が下がる事は理解できましたか?

という事で

「気流止め」の必要性・重要性が

お分かりになったでしょうか?

 

下記写真①②が

「気流止め」が無い実例写真です。

 

【写真①】

 

 

【写真②】

 

しかし

殆どの場合は

下記写真③の様に

間仕切り部分が隠れていて確認は出来ませんが

チラッと「気流止め」が入っていない事が

分かる場合も有ります。

因みに

「住宅診断」の時には

天井断熱材を動かしてまでは確認しません。

 

【写真③】

 

という事で

今日の纏めとして

この「気流止め」

フラット35の「省エネタイプ」の融資条件にもなっていますが

省令準耐火構造の「ファイヤーストップ」の様に

必須条件にはなっていません!

しかし

2030年に向けて

高断熱高気密住宅になって行けば

気密性能を確保する為には

「気流止め」は必須施工項目になります。

また

既存住宅(中古住宅)を購入して

または自宅の

断熱改修リフォーム工事をされる時は

この「気流止め」も忘れない様に!

 

今日のお話は、参考になりましたでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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