2022/01/02
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<忘れがちな階段の安全確認として>についてお話をします。
新築分譲住宅の購入を考えている方
または
注文住宅を考えている方へ
今日のお話は
階段踏み板の左右方向の傾斜等の
お話をしてみます。
お話する階段は
多くが採用している910モジュールで
廻り階段部分は6段
直階段がそれぞれ4段の
15段上がり切り階段になります。
直階段の踏面寸法(階段段板の奥行寸法)は
910 / 4 = 227.5㎜ になります。
階段の下に
1階のトイレが有る場合は
1階から直階段5段
廻り階段6段・直階段3段の階段になるプランも有り
この場合の直階段の踏面寸法は
910 / 5 = 182.0㎜ になります。
182.0㎜の場合は
2階に上がる時は余り気にはなりませんが
降りる時は
踏面が短いので慣れるまでは注意が必要です。
注文住宅を考える方は
安易に
階段下にトイレが有るプランをしない方が
安全面から考えて良いと考えます。
本題に入りますね!
新築分譲住宅の場合は
踏み板に傾斜が有るとは思っていないでしょね!
しかし
99%以上は
踏み板の左右方向に傾斜が下記写真の様に
3/1000前後の傾斜が有ると考えていた方が
良いと思います。
ここで注意して頂きたいのは
直階段(部分も)の場合です。
2階から降りる時に
1階側へ踏み板に傾斜が付いている場合が有ります。
「住宅診断」では
踏み板の左右方向の傾斜は計測しますが
前後の傾斜までは計測しませんので
契約前には
家族全員がスリッパっを履かないで
注意して上がり降りしてみて
実際に上がり降り易さを
確認して見る事をお勧めします。
下記写真①~④は
階段踏み板の傾斜計測時の写真です。
2階から
1段目から4段目の写真です。
上記写真①は
踏み板左右の傾斜が3/1000の写真です。
上記写真②は
踏み板左右の傾斜が4/1000の写真です。
上記写真③は
踏み板左右の傾斜が5/1000の写真です。
上記写真④は
踏み板左右の傾斜が3/1000の写真です。
この後続く廻り6段と直4段は
0/1000~5/1000の傾斜を計測しています。
「住宅診断」を実施していて
何度も計測し直すのは
上記写真①②③④の様に
計測数値が変わっている場合です。
計測間違いなのか?って考えてしまいます。
勝手な言い分ですが
直階段部分は全部一緒の数値だったら
測り直す事は無いのですが・・・・。(笑)
今日の纏めとして
注文住宅を計画している方は
階段下にトイレが有るプランは避ける事と
階段踏み板の
左右方向に傾斜が付いている事が有りますが
問題は
直階段部分の降りる側方向に
踏み板の傾斜が付いているかどうかを
自分自身で確認する事が必要ですよ!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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