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基礎貫通配管部分のすき間処理として

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<基礎貫通配管部分のすき間処理として>についてお話をします。

新築分譲住宅の購入を考えている方へ

今日のお話は

基礎のコンクリートを貫通する給排水パイプの

配管に関する不具合事象のお話をします。

この建物の「住宅診断」結果は

今からお話する不具合事象以外は

上ランクの仕上がり具合でした。

下記写真①②③は

同じ個所を外部と床下から撮った写真で

エコキュートの

ヒートポンプの給水・給湯配管等の写真です。

では

何が不具合なのかを説明します。

 

【写真①】

 

上記写真①は

まだヒートポンプが据わっていない時に

基礎のモルタル仕上げが施工された為

パイプ自体は

まだ地面に垂れていたと考えられます。

ヒートポンプを設置する特に

パイプを持ち上げて接続した為に

パイプの下側に隙間が出来たと考えられます。

ヒートポンプが

基礎から15cmくらいしか離れていないので

パイプ下端のすき間の状態を確認する事が出来ませんでした。

 

【写真②】

 

上記写真②は

床下に入ってから同じ個所を撮った写真です。

穴の奥に

チラッとモルタルが見えています。

 

【写真③】

 

上記写真③は

近づいて撮った写真です。

この写真を見れば一目瞭然で

キチンと穴を塞いでいない事が分かります。

何が不具合事象なのか?

それは

シロアリ侵入防止策が取られていないと判断します。

外部写真でも分かる様に

ヒートポンプと接続する為に

パイプを持ち上げてすき間が出来た状態です。

床下から撮った写真には

モルタルで塞いでいる様に見えますが

パイプ同士の間に隙間が有ると考えられ事と

ホウ酸入りシーリングとかホウ酸入り粘土

キチンと塞いでいませんので

手直し不具合事象になります。

他の建物の実例として

下記写真④が

パイプを塞いでいる

適正施工の写真になります。

 

【写真④】

 

どうですか?

適性施工の写真を見れば

上記写真①~③の施工では

不具合事象になる事がお分かりかと思います。

上記写真④は

パイプ廻りの防蟻施工は良かったのですが

水抜き穴まではホウ酸入りシールをしていません。

何故かと言うと

パイプ廻りの方は

設備業者の考えで施工したからだと考えられます。

つまり

現場監督が

防蟻対策に対する知識が無いという事です。

ただし

この不具合事象は

建築基準法違反でもないし

フラット35の仕様書には

配管廻りのすき間を

防蟻性のある材料で充填する様に書かれていますが

必須項目にはなっていません。

しかし

工務店側の姿勢として

防蟻性のある材料で充填する事を

工務店の標準にするべき項目と考えます。

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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