2016/12/26
◆Y&Y住宅検査の住宅診断マニュアル(屋外給排水編)として
(面格子等取付金物編)に続き、依頼者様に住宅診断とは、どんな所をどの様に診て行くのかを分かり易く大まかに書いて行きたいと思います。
今回のタイトル(屋外給排水編)の説明に入ります。
最初に、敷地内の給水管が漏水していないかの調査から入ります。
水道メーターの蓋を開け、メーターの赤いコマ(矢印部分)が微動しているかの確認をします。(上記写真左)
確認の仕方は、コマが微動したら分かるようにテープなど印を貼ったりします。
もし、この赤いコマが動く事が有った場合は、敷地内及び建物内の給水管又は給湯管から漏水している事になります。
次は、雨水と汚水の最終枡の蓋を開けて確認をします。
最終雨水枡の場合は、枡の底に水が溜まっているか(溜まっていなかった場合は、枡底にひび割れ等の劣化事象が有る可能性が有ります。)、また土砂が排水管の管底近くまで溜まっていないか(管底近くまで土砂が溜まっていれば、管底を超えて土砂が配管を詰まらせる原因になります。)を確認します。(上記写真中)
最終汚水枡の場合は、枡底に汚水が流れやすい様にインバート(専門用語)が切っています。
インバートとは、排水桝に流入する管と流出する管とをなめらかにつないで、排水がスムーズに流れるようにモルタルで半円の溝を形成しています。
このインバートが配管パイプと上手く接続しているか、配管パイプ廻りのモルタルが外れていないか等を調査していきます。(上記写真右)
これら最終枡の写真を撮り、もし劣化事象が有れば、その内容をチェック図面に記入して行きます。
最終枡の瑕疵事例の写真が有りますので、参考として載せます。
雨水最終枡の底が何らかの原因で水が溜まっていない例(上記写真左)
汚水最終枡の底に植物の根が入り込んだ例(上記写真中)
最終枡の蓋の取手が錆びてしまった例(上記写真右)
住宅診断のチェック項目の基本は、最終枡の調査ですが、時間が許せる範囲で途中の中継枡も調査します。
このシリーズは、今年はここ迄にします。
来年からは、屋内編を掲載する予定です。
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