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既存住宅購入時に注意する事として!

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<既存住宅購入時に注意する事として!>についてお話をします。

買取再販業者の

既存住宅(中古住宅)の購入を考えている方へ

今日のお話は

築34年の綺麗にリフォーム工事をされている

既存住宅(中古住宅)の「住宅診断」のお話から

購入時の注意事項などのお話をします。

下記写真①②は

ユニットバスに取り替えリフォーム工事をした

ユニットバス天井裏の写真です。

それぞれの写真の説明をしてみますね!

 

【写真①】

 

上記写真①には

3項目の不具合事象が有ります。

一つ目は

換気扇ダクトの接続忘れ

二つ目は

壁断熱材の設置不具合です。

ただし

当時の断熱材の設置方法は

今現在の設置方法と違うので

ある程度は仕方がない面も有りますね!

三つ目は

おそらく見落としがちな不具合事象ですが

分かるでしょうか?

既存浴室当時の換気レジスター部分が見えると思いますが

その穴を塞いでいません。

つまり

外気が天井裏にツウツウという事が分かりますよね!

隣の洗面脱衣室の天井裏にも繋がっていますので

室内がとても綺麗にリフォーム工事をしていても

今の新築住宅と比べると

断熱に関しては全くもって断熱材の効果が期待できません。

まさしく

ヒートショックを引き起こす最悪の住宅と考えても良いでしょう!

それでも

住宅診断の報告書には

ただ単に

換気扇ダクトの設置忘れと

断熱材施工不良

レジスター穴の塞ぎ忘れの3項目を

指摘事項に上げるだけです。

ホームインスペクターは

第三者性を遵守しなければならないので

依頼者から

この断熱材の入れ方等で質問がない限りは

ヒートショックに気を付けないとダメですよ!とかの

説明が出来ません。

 

【写真②】

 

上記写真②は

換気扇ダクトの出口部分の

ダクトの取り付け部分は

シーリングでダクトを固定しているようでしたが

写真を見ての通り

断熱材を入れ方が不具合ですね!

 

という事で

今日の纏めとして

既存住宅(中古住宅)の購入を

考えている方へのアドバイスとして

2000年以前の外壁モルタル仕上げの住宅を購入する時は

①断熱材が入っていたとしても

 断熱材の性能は気分的なものくらいに考えていた方が良いです。

 断熱・気密のリフォーム工事を必ず検討する事!

②買取再販業者の既存住宅(中古住宅)は

 見えない箇所はメチャクチャと考えていた方が良いです。

 床下・屋根裏に入っての「住宅診断」を

 必ず依頼して調査する事!

ただし

以前のブログ

待った無し!2030年問題として

https://www.yandykensa.com/blog/11511

にも記載しているように

2025年に

省エネ基準の適合が義務化になれば

その基準に達していない建物は

既存不適格住宅になる事も考えられます。

という事で

そうならない様に注意して

リフォーム工事を計画する事が必要と考えます。

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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