2022/01/04
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<買取再販マジックに引っ掛からない様に!>についてお話をします。
既存住宅(中古住宅)の購入を考えている方へ
特に
買取再販業者がリフォーム工事を
綺麗に終えている物件を見に行かれる方は
買取再販マジックに引っ掛からない様に!
と言うお話をします。
因みに
買取再販マジックと言う言葉は
勝手に私が作ったのですが
買い手の心理を
上手く利用したリフォーム工事という事です。
買取再販業者は
そこ迄考えていたかどうかは分かりませんが
依頼者側は
「住宅診断」の報告書で説明する迄は
殆どと言っていい程
気が付いていないのです。
その不具合事象が下記写真です。
この写真を見れば
皆さんは気が付かれると思われますが
実際に現地を見学に行った時には
気が付かなかったそうです!
その写真の説明をして行きます。
上記写真①は
軒裏の仕上げ材が
経年劣化して無くなっている写真です。
外壁塗装の塗替えリフォーム工事を実施していたので
綺麗になった外壁だけを見て
軒裏迄は注視していなかったそうです。
上記写真②は
1階屋根部分に
苔の発生と瓦の割れ部分の写真です。
2階階段ホールに有る
少し高いサッシから撮った写真なのですが
屋根瓦の状態を意識して確認しようとしなければ
気が付かないと思われます。
上記写真③は
キッチン換気扇のフード部分から
換気扇ダクト自体が見えている写真です。
この住宅も外壁塗替えリフォーム工事をしていたので
外壁に囚われていて
フードを見上げて見ていなかったそうです。
上記写真④は
内部仕上げ(床・壁・天井)及び
キッチンなどの住設がリフォーム工事済みの写真です。
写真の様に隙間が開いていても
気が付いていなかったそうです。 ☜ ホント心理を突いた買取再販マジック!
因みに
キッチン天端の傾斜は17/1000有りました。
今日の纏めとして
このブログ内容は
皆さんは信じられないでしょうが
実際に
購入を前提に現場を見に行った時には
催眠術にかかった様に
上記写真の様な
大きな不具合事象でも気が付かないそうです。
という事で
契約後に後悔しないように
第三者のインスペクターを探して
契約前に
必ず「住宅診断」を依頼した方が良いと思います。
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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