2022/01/07
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<防蟻処理剤をよく考えてみませんか?>についてお話をします。
今から
注文住宅を建てようと考えている人へ
今日のお話は
人体への影響が取り沙汰されている
防蟻処理剤のお話をしてみます。
現在
木造住宅の防腐・防蟻剤として使用が認められているのは
いずれも殺虫剤で
アレスリン(合成ピレスロイド)系
イミダクロピリド(ネオニコチノイド)系
シプロコナゾール(トリアゾール)系等が有ります。
いずれも持続効果が短く
薬剤の持続効果は最大で5年間です。
ゆえに
5年ごとに再防蟻処理が必要になります。
しかし
この5年ごとの再防蟻処理を考えた場合
色々な問題が考えられます。
例えば
工事中に塗布した
地面から1メートルの高さまでの外壁等には
外壁材が仕上がっているので再塗布出来ません。
工事中は
人が住んでいないので問題にならなかったのですが
人が住んでいる床下に防蟻剤を塗布した場合
住む人への人体に影響が出ないのか?
等々の問題が解決されていません。
この事を考えながら
下記ブログを読んでみて下さい!
下記写真は
新築分譲住宅の「住宅診断」で
床下に入っての検査をした時の写真です。
それぞれ不具合事象が写っていますが
それは置いておいて
この朱色の薬剤を塗布している床下の入っての検査後
いつもいつも
検査が終わった後に感じる事は
顔の素肌が出ている面がヒリヒリするのです。
こりゃぁ、体に害が無いのだろうか?
と素朴に思ってしまいました。
で
素朴に思った事を
色々と調べてみると
上記薬剤のうち
イミダクロピリド(ネオニコチノイド)系は
今でも防蟻剤として多く使用されていていますが
子供の脳発達障害の原因など
様々な健康被害を誘発ことで問題になっている
殺虫剤です。
EU全域では既に屋外で使用禁止になっています。
日本では
2003年に建築基準法で
シックハウス症候群への対策で
有機リン系殺虫剤であるクロルピリホスのように
住宅への使用は禁止になってはいません。
それでも
2000年代からは
アレスリン(合成ピレスロイド)系に移行して来ています。
しかし
いずれ何らかの規制の対象になる可能性が有ると思われます。
ここから
今日の本題に入ります。
5年ごとの再防蟻処理を考えた場合
色々な問題が有ると最初の方で記載しましたが
①再防蟻処理出来ない部位が有る事
②人体に何らかの影響が有る事
この2点だけを考えても
何かの対応策が必要で有る事は
誰でもご理解出来ると思います。
で
この2点をクリアできる防蟻剤として
殺虫剤ではなく防虫剤として
ホウ酸処理の方法が考えられますが
このお話をすると長くなるので
またの機会にします。
今日の纏めとして
2030年問題を考え場合は
高断熱・高気密性が必要不可欠になります。
さらに高耐久性も考えないといけないので
住宅の中で使用する建材などに
人体に悪影響が出ないものを使用したいですよね!
その事を考えれば
天然鉱物であるホウ酸処理が安全と考えますが
皆さんはどう思われますでしょうか?
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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