2022/01/12
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<購入される住宅の価値観は人それぞれ?>についてお話をします。
今日のお話は
買取再販中古住宅のお話をしますが
たまに
購入される方の考え方が
良く分からなくなる事が有ります。
分かろうとする必要は全く無いのですが・・・・。
今回は
まさに人それぞれ
住宅に対する価値観の違いが有る事を
再認識したお話です!
本題に入ります。
この既存住宅(中古住宅)は
屋根を新しいS瓦に葺き替えていて
キッチンやユニットバスなどの住設は
全て新しい住設に取り替えて
勿論
外壁も塗替えメンテナンス工事を終えていました。
「住宅診断」で最初に外回りを検査しますので
屋根瓦も葺き替えていたので
相当リフォーム工事費用が掛かっている様だけど
お買得の既存住宅(中古住宅)かな?
って思っていました。
しかし
建物内に入ってから
最初に
建具とサッシのチェックをしていて
和室の部屋に入ってみてビックリポン!
1階和室の押入の中が
下記写真①の様にカビだらけ!
この他の所をチェックして見ても
別に悪い箇所も有りませんでした。
なのに・・・・何故押入の中が?って感じでした。
売主が気が付いていないのでしょうか?
それとも
全然見ておらず
全てを業者任せだったのでしょうか?
で
床下に入っての検査で
先に述べた押入の床下の方を見たら
やはりと言うべきか
和室6帖のタタミ下の床下半分が
上記写真②の状態でした。
床下に入っての検査は
いつも一番最後に検査するのですが
この時ほど息苦しい様な
息をするのも嫌な状況でした。(笑)
カビは
構造材を腐朽させる事はしませんが
人の健康被害をもたらしますので要注意です!
それでもって
写真をアップしていませんが
シロアリの蟻道が至る所に確認しました。
ただし
蟻害は確認出来ていません。
上記写真③は
小屋裏に入っての検査で
天井裏の断熱材に水シミ跡がハッキリと確認ができ
その上側の野地板面を見上げたら
下記写真④の様に
雨漏り跡と思われる水シミ跡が・・・・。
しかし
この既存住宅(中古住宅)は
屋根瓦を真新しいS瓦で葺き替えていますので
もう雨漏りの心配は無いと考えられますが・・・・。
今回の
買取再販業者の既存住宅(中古住宅)は
見える所で
上記写真①の様なカビも発生していて
尚且つ
床下もカビだらけの状態で
蟻道も有ったので
依頼主は購入を断念するのかと思いきや
場所が良くて
将来的に建替えの事も視野に入れているので
購入する事を前提にして
事前に「住宅診断」を依頼したそうです!
なるほど!
そう言う考えもあるのかなぁ?
でも
床下のカビと蟻道が・・・・。
その建物に住まないで
直ぐに建て替えるのであれば分かるのですが・・・・。
果たして
どこまで補修(カビ・防蟻処理)をして貰えるのか?
補修工事が悪ければ
特にカビが発生する可能性が高いし
健康にも影響するので気を付けて下さいね!
と最後に一言お伝えました。
今日の纏めとして
今回の依頼主の様に
ホント無頓着と言えば言えるのですが
こちらが
いらん心配をしてしまう事も有ります!
依頼者からの質問が無かったので
診断報告書の説明で終わりました。
という事で
今日のお話は
全然参考にはならなかったでしょうが
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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