2022/01/19
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<断熱改修工事の一つの考え方として!>についてのお話をします。
今日のお話は
ユニットバスなどの住宅設備の
取り替えリフォーム工事をする時に
洗面脱衣室などの断熱改修を一緒にしませんか?
と言うお話をします。
例えば
自宅のリフォーム工事を依頼した時とか
既存住宅を購入する前に
または購入後にリフォーム工事専門業者へ
住設取替などのリフォーム工事の見積依頼をした時
決して
断熱改修工事も一緒にしませんか?って言う事は
リフォーム業者からは言わないと思われます。
良くて
簡単に契約金額を増やす事が出来る
断熱効果が有る内窓サッシを取付けませんか?
ぐらいでしょうね!
何故ならば
新築住宅が
2025年の省エネ基準義務化になるのに対して
既存住宅の改修時などに
省エネ基準に適合させる為の
断熱改修が義務化になっていませんからね!
それと
断熱改修工事に関しての専門的な施工を
殆ど実施した事が無いと言うよりも
そもそも
断熱改修工事を実施しようと考えていない
と言った方が良いのかな?
という事で
依頼主様自身が
断熱改修の必要性を知っていなければ
リフォーム工事業者に
やり易い様にされるだけでしょうね!
既存住宅(中古住宅)を購入する時も同じで
契約する前にインスペクションを実施して
その建物の不具合の有無を確認しないで
インスペクションの事すら知らないで
契約する事と同じ様に
自分が多額のお金を支払うにも拘らず
断熱改修の必要性の事すら知らずに
契約をしてしまうのです!
で
リフォーム工事終了後に
その中の一部の人が断熱改修の必要性に気が付いて
あの時に一緒にして置けば良かった!
と「後悔」してしまうのです。
何故ならば
ユニットバス等の住設を取り替えるついでに
断熱改修工事も一緒に実施していれば
そんなにお金もかけずに出来た工事なのです。
ゆえに
後から気が付いて後悔したり
泣き寝入りしない様にと思い
このブログを書いています。
でここから
今日の本題に入ります。
前置きが長くなったのですが
今からお話するのは
ユニットバス等の住設を取り替える時に
一緒に施工したら良いと考える
断熱改修のご提案です!
例えば
断熱改修を考えている建物が
2000年以降の耐震基準で建てられた
2階建て木造住宅で床下断熱仕様とします。
この建物の仕様であれば
必ず改修して欲しい箇所は
冬期のヒートショック対策の事を考えて
ユニットバスと洗面脱衣室を徹底的に
床下から天井までの断熱改修をして下さい!
先ずは
ユニットバスの基礎断熱部分の断熱欠損を
塞いでしまいます。
そして
洗面脱衣室の床下の断熱材を貫通している
給排水管廻りのすき間とその他のすき間を
一液のウレタン吹付で塞ぎ
更に
洗面脱衣室の床と壁
壁と天井の取合い部分を気密テープで塞ぎ
サッシ廻り部分をシーリングですき間を塞ぎます。
コンセント廻りは
後付け用の気密コンセントカバーを設置すれば
冷たい外気は止められると思います。
もし
LDKなどもクロスを張り替えるのであれば
洗面脱衣室と同じ様にすき間を塞いでしまいます。
さらに
外壁面のプラスターボードも剥がすのであれば
外壁面の気密シート張りと
それに伴う気密テープ処理などをお勧めします。
その他は
1階の床下と外壁部との取合い部分と
床下と間仕切り部の取合い部分の気流止め
それと
間仕切り部の天井裏部分の気流止め
をシッカリと実施します。
要するに
一階部分の床下からの外気を
シャットアウトさせる考え方です。
まだ余力が有れば
小屋裏間仕切り上部の気流止めを実施して下さい!
ここ迄出来れば
壁内部の気流をほぼ止められると考えます。
これが
費用対効果を考えてみた断熱改修のご提案です!
後は
施工業者の施工能力しだいですね!
それによって大きな差が出るのかな?
因みに
気流止めの重要性が分かる動画として
断熱材メーカーのイゾベールの動画をアップします。
https://www.youtube.com/watch?v=g79fk4Uw9us
予算が有れば
サッシも断熱性能の良いものと取り替えて
全ての壁・床・天井下地のPBを剥いで
気密シートを張り
気密測定を実施すれば言う事無しです!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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