2022/01/20
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<安全性の目安として直下率の計算は必須!>についてお話をします。
今日のお話は
熊本地震以降に
柱や耐力壁の直下率の重要性が言われています。
その直下率についてのお話をしてみますね!
新築分譲住宅でも
既存住宅(中古住宅)であっても
確認申請時の図面が有れば
柱などの直下率が計算できますので
是非
住宅を購入される前に「住宅診断」を依頼して
柱などの直下率の計算依頼をして
建物の安全性の目安を確認して見て下さいね!
Y&Y住宅検査が目標にしている直下率は
柱の直下率 60% 以上
耐力壁の直下率 50% 以上
に対して
下記データ図面の
それぞれの数値を説明をしてみます。
上記データ図面①は
Y&Y住宅検査のモデルプランです。
このプランでUA値の計算をしたのが
2021年9月15日のブログ
<UA値0.46に挑戦③>です。
https://www.yandykensa.com/blog/9457
このモデルプランの
柱の直下率は75.86%で
耐力壁の直下率は100%でした。
モデルプランだから良い数値が出ています。
上記データー図面②は
お客様が考えられたプランを
何とか構造的に修正して了解を得たプランです。
このプランの直下率は
柱の直下率は58.46%で
耐力壁の直下率は58.33%でした。
Y&Y住宅検査が目標値にしている柱の直下率が
少し足らない事と
梁の両端に柱を設置する事が出来ていませんが
耐力壁の方が超えていたので良しとしました。
このプランで
許容応力度の構造計算をすれば安心なのですが・・・・。
このプランの依頼者様が
ある程度
構造的な説明に対して
ご理解して頂いたのでホッとしました!
上記データ図面③は
新築分譲住宅の「住宅診断」を
実施した時のプランです。
新築分譲住宅の場合の多くは
柱の直下率が40%前後の数値なので
48.33%は良い方でしょうね!
耐力壁の直下率は
良い悪いは別にして平均的な数値ですね!
上記データ図面④は
既存住宅(中古住宅)の
「住宅診断」を実施した時のプランです。
柱の位置などは
間取り図しか無かったので推測で入れていますが
上下の柱を合わせられる箇所は全て合わせています。
耐力壁は分からないので入れていません。
築30年以上の場合は
この様に2階のプランの載りが
1階と合っていない事が多い様な気がします。
実際の柱の直下率が
34.38%以上になる事は無いでしょうね!
今日の纏めとして
新築分譲住宅にしても
既存住宅(中古住宅)にしても
購入する前に直下率を計算しておけば
地震に対しての安全性の目安になると考えます。
是非
直下率の計算を依頼して見て下さいね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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