2022/01/23
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<断熱改修の為の「住宅診断」を依頼しませんか?>についてお話をします。
今日のお話は
既存住宅(中古住宅)を契約する前に
断熱改修工事を前提にした
「住宅診断」を依頼しませんか?
と言うお話です!
2030年に
新築住宅の場合の省エネ基準義務化が
ZEH基準になる予定です。
簡単に言えば
建物の外皮平均熱貫流率UA値が0.60以下
にする事が義務化になる予定です。
義務化と言うのは
どの様になるかハッキリしていませんが
それ以前に建てられた住宅で
UA値が0.60未満の住宅の場合
その住宅を売る時には
既存不適格住宅として扱われる可能性も有ります。
なので
今から既存住宅(中古住宅)の購入を考えている方
または
既に契約してリフォーム工事を考えている方は
是非
2030年の省エネ義務化基準の性能を
達成できる様に断熱改修工事をしましょう!
という事で
断熱改修工事を実施するしないは別として
既存住宅(中古住宅)の契約を実施する前に
何処の部位を
どの様に断熱改修を実施すれば良いかの
下調べをしておきませんか?
つまり
下調べ専用の「住宅診断」を依頼しませんか?
という事です!
ただし
リフォーム工事専門業者が
自らがインスペクションする場合が有ります。
その業者が
断熱改修専門業者であれば良いのですが
その様な業者はいないと考えた方が良いですね!
ではどうするか?
自らがリフォーム工事をしない設計事務所の
インスペクターに依頼して下さい!
という事が良いと考えます。
で
この「住宅診断」を実施する事で
断熱改修箇所が分かりますので
リフォーム業者ではなく
工務店へ見積依頼をして下さい!
見積金額もハッキリと出ます。
もし
契約時に改修予算が取れるようで有れば
断熱改修工事を施工した後に
引っ越しをする事も出来ます。
どうですか?
ただしその為には
どの様な既存住宅(中古住宅)を選べば良いのかの
住宅選びが重要になって来ます。
お勧めは
既存住宅(中古住宅)を選ぶ段階で
耐震補強の必要の無い2000年基準の
ベタ基礎の建物を選ぶと良いと考えます。
それ以前の建物であっても
ベタ基礎であればまだ良いです!
ただし
2000年基準以前の建物で
新耐震基準以降あれば
耐震診断を実施して耐震補強を
された方が良いと考えます。
で
床下の状態がベタ基礎ではなく土の場合は
床下の湿気対策をシッカリと考える事が必要です!
今迄の「住宅診断」の経験上から言うと
床下が土の場合は
殆どの床下の土部分が
外部のGL(地盤)から低くなっていて
床下の湿度が高い傾向が有ります。
何かの拍子で
床下にカビや針状結晶が発生したり
シロアリが侵入し易い状況になっていますし
その他にも
もし床下浸水などが有った場合は
土砂を取り除く事も大変ですから!
出来るだけベタ基礎の住宅が良いと考えます。
今日の纏めとして
既存住宅(中古住宅)を探している方は
①2000年基準のベタ基礎の住宅を選ぶ(探す)
②2030年の省エネ基準の断熱改修工事を考えて
断熱改修工事専用の「住宅診断」を依頼する
③断熱改修工事はリフォーム業者ではなく
工務店に依頼する
④気密測定を実施して
C値を1.0以下の気密性能にする
以上の4項目を考えて断熱改修工事を実施しましょう!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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