2022/01/25
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<住宅購入前には、基本的な項目チェックは必須!>についてお話をします。
今日のお話は
今から既存住宅(中古住宅)の購入を考えて
物件を探し始めた方は
色々と悩まれると思いますが
「住宅診断」を実施して来た経験から
どの様な事に注意をしたら良いのか?
最低限の項目を上げてみましたので
その項目のお話をしてみます。
物件を探される地域とか予算などを
既にお考えと思います。
その中で
どちらの住宅を選ぼうか迷っている時には
下記の【 敷地の現況 】と【 建物の仕様 】が
どうなっているかをチェックして見て下さい!
【 敷地の現況 】
下記の項目でチェックしてみて下さい!
①前面道路は公道で道路幅が4m以上有るのか?
もし公道ではなく私道で有れば
その私道が共有名義になっていなければ
後々で不安を抱えてしまうので止めておきましょう!
②その敷地にたどり着くまでの道路に
道路勾配がキツイ箇所は有ったか?
もし勾配のキツイ道路が有った場合は
冬期の雪道が考えられるので止めておきましょう!
③敷地に掘り込み車庫が有るか?
敷地内に掘り込み車庫が有った場合は
もしその家を建て替える時に
その車庫の安全性を証明する完了済み証が無ければ
建て替えが出来ませんので止めておきましょう!
また
掘り込み車庫の上に、建物が載っていれば
不同沈下の可能性が大変大きいので
うんもすんも無しに止めておきましょう!
④隣地境界の高低差が1m以上の面は有るか?
隣地との境が
コンクリートブロック積みの擁壁だった場合は
その擁壁工事の確認申請書の完了済み証が無ければ
建て替え時に
その擁壁のやり替え工事が必要になりますので
要注意ですよ!
また
2m以上の高低差が有る場合は
崖条例などの規制が有るので要注意ですよ!
【 建物の仕様 】
下記の項目でチェックしてみて下さい!
①2000年以降の新耐震構造の住宅なのか?
現行の耐震基準なので取り敢えずは安心!
②ベタ基礎なのか?
床下の不具合事象の中で厄介な
湿気、カビ、針状結晶、シロアリの害は
床下が土の場合によく確認されますので要注意!
③総二階に近い住宅なのか?
この場合は
断熱改修工事が施工しやすい事と
柱・耐震壁の直下率が取りやすいのでお勧めです!
④確認申請図面が有るか?
申請図面が有れば
断熱改修工事を実施する上で
図面が有った方が具体的・合理的に施工ができ
柱・耐震壁の直下率が計算できて
構造の安全性が確かめやすい!
ただし
2000年以降の建物で
完了検査済証が無い建物は
後々に
色々な不具合が出て来ますので
慎重に検討された方が良いです! ☜ 出来れば止めた方が良いです!
⑤在来木造以外の構造なのか?
プレハブ住宅等は
増改築などをしようとした場合
例えば
そのハウスメーカーしか増改築が出来ないとかの
色々な規制がかかりますので
慎重に検討をされた方が良いです! ☜ 止めた方が良いです!
上記の【 敷地の現況 】と【 建物の仕様 】は
Y&Y住宅検査が
「住宅診断」の実施して来た経験の積み重ねからの
一つの基本的な住宅購入の指標ですので
これが全てでは有りませんが参考にしてみて下さいね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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