2022/01/30
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<買取再販業者の既存住宅は要注意ですよ!>についてお話をします。
今日のお話は
買取再販業者が
新耐震基準前の既存住宅(中古住宅)を
耐震補強工事と
住設などの取り替えリフォーム工事を実施した建物に
既存住宅瑕疵保険を付保出来る様に
検査に合格している建物を
「住宅診断」を実施した時のお話をします。
最初に
下記写真を見て下さい!
上記写真①②③は
洗面脱衣室の勝手口ドアを
新しいものに取り替えたと思われますが
写真を見ての通り木の下地枠が見えています。
依頼主は
既にこの建物を契約されていたのですが
知り合いから
引渡し前までに「住宅診断」を実施した方が
安心だからと言われて依頼したそうです。
しかし最初は
耐震補強工事もしていて
既存住宅瑕疵保険が付保される建物に
何故
余分なお金を出してまで
「住宅診断」を依頼する必要が有るのか?
特にご主人の方は
余り乗る気で無かったそうです。
何故ならば
契約される時に
ご主人が家全体を見て回っていて
別に問題は無いと思っていたからだそうです。
しかし
「住宅診断」を実施した結果
上記写真の様な施工未済が有った事に
驚いていました!
他にも
この他にも床と壁の傾斜計測結果
6/1000以上の傾斜が有ったり
床下に地盤陥没が確認されたり
束石が針状結晶によるひび割れとか
床下の基礎に3.0㎜以上のひび割れが
有ったりで不具合事象のオンパレードだったのです!
それでもって
最後に
売主が言う事には
瑕疵保険で直せない不具合は直さないと言う始末。
それでも多少は直して貰ったみたいですが・・・・。
まぁ
売主側が実施する
既存住宅瑕疵保険の適合検査は
いい加減というか
見落としもいいところですね!
インスペクション業者との馴れ合いが
垣間見られた建物だったです! (笑)
このことからも
既存住宅瑕疵保険の付保証明書が発行されるから
安心ですよ!って言う事は
鵜呑みにしない様に要注意ですよ!
と言う事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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