2022/01/31
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<住宅の耐久性と外壁通気構法との関係として!>についてお話をします。
新築分譲住宅の購入を考えて
見に行かれた時には
外壁通気構法の排気口金物が設置しているかを
必ずチェックして見て下さいね!
以前のブログにも書いている通り
外壁通気の役割は
雨水が外壁サイディング内に浸入した時には
外壁通気部分で雨水を下の水切りから排出させる役目と
室内からの湿気を外壁通気部分を通って
上部の排気口金物から外へ逃がす
大変重要な二つの役目が有ります。
なので
外壁通気排気口金物は
必ず設置している建物を購入して下さいね!
今日のお話は
妻側(ケラバ側)などに
外壁通気金物の設置についてのお話をします。
外壁通気構法の
排気口金物設置有無の検査で大変困るのが
下記写真①の様に
外壁サイディングの色が黒系統の場合
通気口金物が設置しているかどうかが
確認出来ない場合が割ります。
上記写真①の様な場合は
妻側(ケラバ側)に
すき間が外壁より15㎜ぐらい
キチンと開いているので
恐らく
排気用金物は設置していると考えますが
住宅診断報告書の説明をする時には
工務店に確認して下さいと
一言付け加えます。
もし
玄関ポーチの壁と天井との取合い
または
バルコニー下軒天と外壁との取合いに
外壁通気の排気口金物が設置していれば
妻側(ケラバ側)外壁部分にも
外壁通気排気用金物が
設置されていると考えられます。
何故ならば
玄関ポーチとかバルコニー下側に
設置している場合は
外壁通気用排気金物の必要性を
よく理解している工務店と考えるからです。
上記写真②③の様に
ハッキリと
妻側(ケラバ側)に
外壁通気排気口金物が設置していると
「住宅診断」を実施していても
何かホッとします!
が折角
妻側(ケラバ側)に外壁通気金物が
設置されていても
下記写真④の様に
バルコニー下の軒天と壁との取合い部分に
外壁通気排気口金物が設置されていなかった場合は
凄くガッカリしてしまいますね!
今日の纏めとして
工務店または売主に
外壁通気構法を完結(排気口金物の設置)する様に
不具合事象を指摘しても
ほぼ絶対と言ってもよいほど直しません。
何故ならば
外壁通気構法の排気口金物を設置していなくても
建築基準法違反にもならないし
設置する事が義務化になっていません。
しかし
住宅の耐久性を考えた場合は
絶対に必要な工法ですので
直して貰えない場合は
その新築分譲住宅の購入を
諦める強い意志が必要と考えます。
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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