2022/02/01
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<今後、リバウンドハンマーの出番が有るのか?>についてお話をします。
今日のお話は
昨年迄実施していた
マンションの既存住宅瑕疵保険の加入の為の検査で
検査項目として必要であった
リバウンドハンマーによる
コンクリート強度測定のお話をしてみます。
この測定方法は
マンションの専用住戸部分のコンクリート壁の何処かを
コンクリート強度測定をしなければならないのですが
下記写真①の様に
リバウンドハンマーで勝手に強度測定を実施したら
大きく響く音が15回~20回しますので
マンションの入居者から苦情が来てしまいます。
なので
事前にマンションの管理組合へ伝えて
毎月実施しているであろう理事会で
この案件を上げて貰って
許可を頂かなければなりません。
理事会の許可が頂けたら
下記資料①の
お知らせの書類作成して
マンションの1階ホールの掲示板に貼って
事前にマンションの入居者に日時などを
周知して頂きます。
がしかし
マンションの理事会が開催は
毎月1回なので
最悪の場合
許可が降りる迄の期間が
最長で1か月とか3週間以上待たされる場合が有ります。
そうなると
マンションの購入者が引渡し日までに
既存住宅瑕疵保険の付保証明書が間に合わないので
諦める方も案外多かったですね!
マンション購入者の
既存住宅瑕疵保険の検査依頼の目的が
住宅ローン減税の優遇措置を受ける為だったから
昨年税制改正が施行されたので
既存住宅瑕疵保険の検査依頼は
もう誰もいないでしょうね!
下記資料②は
リバウンドハンマーによる
コンクリート強度計算表です。
築30年過ぎの分譲マンションだったので
コンクリート強度的には問題が全然無いと言うか
分譲マンションで
このリバウンドハンマーによる測定で
アウトになる事が有るのだろうか?
このコンクリート強度検査は
既存住宅瑕疵保険の加入の為の検査に
必要だったのだろうか?
って勝手に考え込む事が有りました。 (笑)
今後
マンションとかコンリート系住宅の
既存住宅瑕疵保険加入の為の検査が
ほぼ無くなってしまいますので
果たして今後は
このリバウンドハンマーの出番が有るのでしょうか?
案外高額な計測機器だったのに・・・・。(´;ω;`)ウッ…
という事で
今日のお話は、少し愚痴になってしまいました。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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