2022/02/02
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<外気に接する床の断熱材施工は大丈夫?>についてお話をします。
新築分譲住宅の購入を考えて
工事中の現場とか完成後の建物を
見に行かれると思いますので
下記内容をチェックして見て下さいね!
今日のお話は
2025年に
省エネ基準が義務化になります。
省エネの為には
外気に接する床部分の断熱材の
入れ方が重要になって来ますので
そのお話をします。
工事中の現場を見に行った時に
1階が車庫で
その上が室内の場合には
下記写真①の様に
2階床下の断熱材が
押出しポリスチレン系の断熱材が
入っていれば一応はOKです!
この場合は
問題になるのは断熱材の入れ方と厚さです。
たまに
完成後の「住宅診断」で見受けられる写真が
下記写真②です。
この断熱材の入れ方では
この断熱材の上の2階室内が
断熱欠損の状態ですので
冬期には
床面が冷たくて
室内の暖房が暖まり難いと言うか
光熱費がかかる事は間違いないですね!
上記写真②の
外気に接する床に入れる断熱材で
この写真の様なグラスウール断熱材が有りますが
その場合でも基本的には
断熱材メーカーが指定する施工方法で
床用のグラスウール断熱材を
設置しなくてはなりません。
どちらにしても
将来的な事を考えれば
押出しポリスチレン系断熱材をお勧めします。
何故ならば
湿気を含んだ場合は
垂れ下がる可能性が考えられますので!
で
もう一つ厄介なのが
2階ユニットバスの下が
上記と同じ様に車庫だった場合
やはり
ユニットバス床下に
外気に接する床用の断熱材を
入れないといけないのですが
下記写真③の様に
車庫の天井にグラスウール断熱材を敷いているだけが
案外多く見受けられます。
明らかに
ユニットバス床部分は断熱欠損です!
上記写真③の場合は
ユニットバスの下に床が無く
外気に接する床に断熱材が無い状態です。
この場合の断熱材の入れ方は
ユニットバスの下側四方に
1階のユニットバス下の基礎断熱材と同じ様に
断熱材を四方ぐるりと回す事が必要です!
ま~ぁ
この断熱材の施工をキチンと施工している
新築分譲住宅を
残念ながら一度もお目にかかっていません!(笑)
今日の纏めとして
1階車庫の上に
室内又はユニットバスが有るプランの場合は
外気に接する床の断熱材に何を使用しているか?
ユニットバスの下側の断熱材の納まりが
どうなっているかを「住宅診断」を依頼して
確認して見て下さいね!
断熱欠損の不具合事象になっている事が多いですよ!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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