2022/02/04
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<省エネ住宅に欠かせない「気流止め」として>についてお話をします。
今から
注文住宅を建てる方は
このブログを読んでみて下さいね!
今日のお話は
2030年の省エネ基準の為に
断熱性能を表すUA値を0.60以下にしたとしても
気密性能を一緒に性能アップをしなければ
断熱性能が良いのに
寒い住宅になってしまいます。
このどちらの性能にも欠かす事が出来ない
「気流止め」についてのお話をしてみます。
下記資料①は
住宅省エネルギー技術講習テキストより抜粋した資料で
断熱設計における3つの基本性能を表した図です。
最初に
この3つの性能の関わり合いを説明してみます。
この3つの基本性能を向上させる為には
外壁や屋根、天井、床などの取り合い部に
「気流止め」の施工が重要になります。
何故ならば
下記資料②の様に
断熱・気密性能を大きく低下させる原因は
床下からの冷気が
各取り合い部のすき間から入り込む事なのです。
これが
壁内結露などの原因にもなり
床下からの冷気が入り込む壁内気流の分かり易い例です。
上記資料②で分かる様に
壁内が冷気の通り道となっていますので
断熱性能をアップさせる為には
この気流を止めなければなりません。
で
下記資料③が
一般的な壁内気流を防ぐ「気流止め」の例です。
因みに
この「気流止め」の施工箇所は
壁の上下の取合いに施工する事が基本です。
特に間仕切壁は
床下から小屋裏まで煙突状態になり
床下からの冷気が抜ける事が有ります。
また
壁と床との取合いは気流が生じやすい箇所ですので
要注意箇所です!
この「気流止め」の施工が
断熱層・防湿層・気密層を連続させて
性能を向上させる為には欠かす事が出来ない施工
という事が分かったでしょうか?
で
下記資料④が
この3つの性能を確保する為の
断熱層・防湿層・気密層プラス「気流止め」の
関りが分かる資料になります。
上記資料④は
3つの基本性能の関わり合い方が良く分かる資料ですので
よく理解して
何一つ欠かさない様に施工したいですね!
今日の纏めとして
「気流止め」は
断熱設計の基本性能には欠かせない
重要な施工という事です。
案外
この「気流止め」を理解していないのか?
それとも軽んじているのかは分かりませんが
今までの「住宅診断」での経験上から言って
施工していない住宅が多いと思われます。
今から注文住宅を建てる方は
担当者に「気流止め」を忘れない様に
指示して下さいね!
という事で
今日のお話は、参考になりましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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