2022/02/08
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<妻側外壁通気は、小屋裏に逃げられるか?>についてお話をします。
今日のお話は
妻側(ケラバ側)外壁通気が
小屋裏に逃げると言う工務店がいますが
何も細工をしていなければ
小屋裏には通気が逃げれない事を
簡単にお話をしてみます。
下記写真①は
妻側(ケラバ側)の外壁に
外壁と軒裏の取合いに外壁通気の排気口金物が
設置していない写真です。
上記写真①の様に
外壁通気の排気口金物が設置していない場合は
「住宅診断」の報告書に
不具合事象として記載します。
依頼者様に
報告書を説明する時には
住宅瑕疵保険の設計施工基準には
外壁通気構法を
完結させるように書かれていますが
この建物の場合は
この設計施工基準を遵守していません。
と説明をさせて頂きます。
で
この事に関して依頼者様が
排気口金物が設置していなければどうなるのか?
と言う質問が有れば
次の様に説明をします。
外壁通気の役目は大きく分けて二つ有り
一つは
外壁サイディングに
何か不具合が有って雨水が浸入した場合
この外壁通気の内側に張っている透湿防水シートで
雨水をくい止めて
その雨水を
基礎の上に有る水切りまでの通り道の役目が有り
もう一つは
室内の湿気を外壁通気の排気口から
外部に排出させる為の通り道の役目が有ります。
もし
排気口が設置されていなければ
外壁通気内に湿気が停滞してしまい
結露を発生させる可能性が出て来ます。
結露が乾かなければ
構造材などが腐朽したりシロアリを呼び寄せる
可能性が出て来ます。
と説明しています。(民法改正後から)
で
依頼者様が
売主側に外壁通気排気口を完結させるように
補修依頼をされると思いますが
しかし
今まで1物件だけが補修をされただけですね!
その他の場合は
値引きなどで対応したのか?どうかは
結果報告を聞いていませんので分かりませんが
補修はしていないのが現実ですね!
ある工務店の現場監督と話す機会が有って
その現場監督が
外壁通気は小屋裏に逃げると言い張るので
下記写真②を見せながら
小屋裏の妻側(ケラバ側)には
プラスターボードなどを
野地板近くまで張り上げるので
小屋裏には外壁通気は逃げれないと
説明した事が有りました。
この現場監督の
現場に対する知識(考え方)が
分譲住宅を建てる
多くの現場監督の見識?と言っても
過言では無いのかな? ☜ 泣けてきますね!
今日の纏めとして
この写真①の様な
新築分譲住宅を契約する前に
売主に
妻側(ケラバ側)の外壁通気経路は
どの様に施工されていますか?
って一言聞いて見て下さい!
もし
小屋裏に逃げていると言われた場合は
何か特別な細工でもされているのですか?
って聞いて見て下さい!
何もしていないと言った場合は
外壁通気は完結していないという事です。
それでも
外壁通気構法を完結させる補修をせずに
その建物を購入される場合は
耐久性が落ちる事は
納得済みという事になりますからね!
念の為に
「住宅診断」を依頼して確認をして貰って下さいね!
もしかしたら
本当は細工をしているかも・・・・。
という事で
今日の内容は、お役に立ちましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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