2022/02/15
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<延長かし保証保険に不同沈下の保証特約は?>についてお話をします。
今日のお話は
住宅の「延長瑕疵保証保険」について
お話をしてみます。
最初に
新築住宅の住宅瑕疵担保責任保険の
保険対象となる事故について説明します。
説明するに当たって
㈱日本住宅保証検査機構の内容で進めて行きます。
下記資料①は
保険対象となる事故を説明しているポンチ絵です。
この絵を見て分かる通り
「構造耐力主要な部分」と「雨水の浸入を防止する部分」
の事故が対象になります。
因みに
新築住宅でも「不同沈下」に対しての保険は
住宅事業者が保険申し込み時に
下記資料②の
特約の概要に一番下の欄に有る項目の
「不同沈下上乗せ特約条項」を申し込まなければ
保険に付帯されないようです。
それはそれとして
概要欄を良く見ますと
基礎または基礎ぐいの瑕疵に起因して
対象住宅に「不同沈下」が発生した場合という特約です。
ここで・・・・?
基礎または基礎ぐいの瑕疵って何を指すのでしょうかね?
良く分かりませんね!
基礎または基礎ぐいの施工が悪くて
「不同沈下」した時の事なのでしょうね!
つまり
地盤自体の「不同沈下」は免責という事を
遠回しに言っている様ですね!
実際のところ
住宅事業者の何パーセントが
この特約が有る事を知っているのだろうか?
どちらにしても
地盤自身の「不同沈下」が起きた場合は
地盤調査会社の保険で
「不同沈下」の補修がなされているようです!
ここから
本題の「延長瑕疵保証保険」についてお話をします。
この保険に加入する為には条件が有り
下記資料③の
住宅の性能を維持または回復させる
「必須メンテナンス工事」をしなくてはなりません。
ここの所は
各保険法人によって多少は違いが有るのかな?
因みに
㈱住宅あんしん保証の方は
初回の延長プラン(保険期間は1年~5年)は
最長5年までは
メンテナンス(修繕)工事は不要の場合も有ります。
で
一番問題として考えているのは
Y&Y住宅検査が既存住宅の「住宅診断」で
一番大きな不具合事象と考えているのは「不同沈下」です。
この「不同沈下」の不安に対して
「延長瑕疵保証保険」の場合も
新築住宅の時と同様に
「不同沈下上乗せ特約条項」を
保険に付帯する事が出来れば多少は良いのですが
この「延長瑕疵保証保険」の特約には
「不同沈下上乗せ特約条項」が無いのです。
何故ぇ~~・・・・?
それともう一つ
「必須メンテナンス工事」が条件で有れば
ただ単に
工務店の仕事(利益)を増やす為のシステムと
エグった見方もされていますね!
つまり
「延長瑕疵保証保険」を掛けた工務店以外で
「必須メンテナンス工事」ができないという事なのです!
この事を考え併せてみると
果たして
「必須メンテナンス工事」はしないといけませんが
この「延長瑕疵保証保険」は本当に必要なのか?
本当にお施主様の為になるのか?
って一人考えています。(笑)
皆さんはどの様に思われますか?
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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