Y&Y設計事務所
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もしもの為にも「住宅診断」のデータは必要!

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<もしもの為にも「住宅診断」のデータは必要!>についてお話をします。

住宅の購入時には

是非「住宅診断」は実施された方が良いですよ!

という事で

今日のお話は

契約時の不具合事象の有無の事では無くて

電話相談で有った

建物の傾斜に関するお話をしてみます。

電話相談のご依頼者様が

新築分譲住宅を購入して約4年が過ぎた頃に

隣の敷地で境界線から5~6m離れた所で

分譲マンションを建設する為に

鋼矢板を打ち込む工事が有ったとの事。

その工事中に

家が相当振動が有ったそうです。

と言うお話から

床の傾斜を計測する事になったのです。

因みに

そのマンションは既に完成済で完売していました。

実際に

床の傾斜を計測に行ったのは良かったのですが

1階床の傾斜計測ができるスペースが取れなかったので

取り敢えずは

2階床の傾斜計測を実施して見ました。

まぁ

2階床の計測ですから

1階床を計測するよりは

余り当てにはなりませんでしたが

計測結果は

鋼矢板を打った工事側に床が傾斜していました。

と言っても

あくまでも2階床だったのですが

最大2.3/1000の数値でした。

依頼者様に

1階床の傾斜計測を実施して見ないと

ハッキリと結論が出ませんとお伝えし

結局

4か月後に1階床の傾斜計測を実施して来ました。

計測結果は

やはり2階の床の計測結果と同じ傾斜傾向が有り

結果として

2階床と同じ最大2.3/1000の数値でした。

1階6帖洋室の対角線での高低差が9㎜で

6帖と言う空間での

高低差9㎜は感覚的にも大きな傾斜です。

傾斜数値が2.2/1000なので

この傾斜数値だけを見れば大した事ではないと思われますが

築2,30年の既存住宅(中古住宅)ではないのです。

一般的に

新築分譲住宅の1階の床の傾斜で言えば

2㎜の高低差でも有ったら大変と思うくらいなのです。

杭補強をしている住宅で考えると

築7,8年でなる様な傾斜としては

大変考えにくい傾斜と判断しています。

で因みに

建物の廻りに打っている土間コンクリートと基礎との取合いには

約2ミリほど開きが開いていて

建物が鋼矢板を打った工事現場の方へ傾いている事が

この事からも分かります。

果たして

ご依頼者様はどの様にされるのでしょうか?

マンション建設と家の傾きの因果関係を

証明できるのか・・・・?

床の傾斜が6/1000以上ではないので

建設会社が対応してくれるのか?

もし

契約時または契約直後に

「住宅診断」

床の傾斜計測を実施していたら

今回計測した床の傾斜と比較できるので

マンションを建設する会社との交渉が

やり易すかったのではないでしょうか?

 

今日の纏めとして

新築分譲住宅を購入時には

もしもの為にも

是非

「住宅診断」を実施して

その報告書を保存する事をお勧めします。

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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