2022/02/21
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<ユニットバス下の床下断熱欠損に要注意!>についてお話をします。
新築分譲住宅の購入の為に
建物の見学に行かれる時には
是非
洗面脱衣室の床下点検口の蓋を開けて
ユニットバスの床下方向を
必ずチェックして見て下さいね!
今日のお話は
ユニットバス下の断熱欠損の
お話をしてみます。
下記写真①②を見て下さい!
折角
既製品のキソ点検口を設置しているのに
何故か
配管廻りを断熱材で塞いでいませんね!
わざわざ
基礎立上りにスリーブを設置して配管を通していますが
何故
配管廻りに断熱材を施していないのでしょうか?
この場合は
現場監督の認識不足と考えます。
認識不足とは
ユニットバス下の基礎断熱工法を
何故
施工しているのかの意味から
分かっていないという事です。
ただ単に言われた事を段取りしているだけ!
もし意味が分かっていれば
給排水設備業者に断熱材で塞ぐ事を指示するか?
または
現場監督自身で断熱材で塞いでいると考えます。
多分
誰も教えないのでしょうね!
上記写真③の場合は
先程の既製品キソ点検口と種類が違います。
既製品のキソ点検口に配管用のスペースが有り
基礎の立上りにスリーブを入れなくても良い商品です。
で
この場合も先程と同じ様に
排水管廻りに断熱材で塞いでいません。
しかし
現場監督の意識の中には
後から一液の発泡ウレタンで塞ぐ事を
考えていたのではないかと考えます。
これは
あくまでも推測でしかないのですが
「住宅診断」を実施して
不具合事項として指摘を上げなければ
現場監督も
塞ぐ事を忘れたままなのかな?
今日の纏めとして
洗面脱衣室の床下点検口の蓋を開けて
パッと見は
既製品のキソ点検口が設置しているからOK
と思われるかもしれませんが
配管がどの様に施工されているか迄を
必ず確認しましょうね!
もし
下記写真④のキソ点検口が無い場合は
最悪ですよ!
上記写真④の場合は
果たして
どの様にキソ点検口の蓋を設置するのか?
無理やり蓋をして
その配管廻りなどに一液の発泡ウレタンを
吹いて塞いだとしても
今後
ユニットバスの配管の点検をする度に
綺麗に蓋を元の様に塞ぐ事は至難の技が必要になります!
もう
ユニットバス下の断熱欠損は覚悟の上で購入しますかね?
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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