2022/02/22
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<床下の現況は自分で良くチェックする事!>についてお話をします。
既存住宅(中古住宅)で
築30年前後以上の住宅を購入する予定の方は
是非
床下の現況を確認して見て下さい。
自分で入って確認出来ない場合は
インスペクターに依頼して
必ずチェックして下さいね!
今日のお話は
築古の住宅を購入される場合は
必ず
床下に入って床下の現況を把握しておきましょう!
と言うお話を実例を挙げながらしてみます。
下記写真①は
もう
床下全体がこの写真の様な状況でした。
床下に入っての調査は好きなのですが
この住宅の床下には
もう入りたくないですね!(笑)
今迄で一番最高に汚かった床下ですね。
これがワースト1です!
下記写真②の
床下の状況は
残材を処分しようとして
部分的に残材を集めていたようですが
処分する前に床材を貼ってしまった状態なのかな?
これがワースト2です!
下記写真③は
築40年以上の住宅の床下で
配管などの取り替えメンテナンス工事を
実施しているのは良いのですが
取り替えた残材が
あちらこちらに散らばっていた状況です。
これがワースト3です!
下記写真④は
床下全体的に
この程度の残材が満遍なく散らかっている状況です。
写真を見ての通り
基礎の表面が「針状結晶」による
表面劣化が進んでいました。
これがワースト4です!
築年数が新しくなって
築10年前後からの床下の状況は
上記住宅の床下の様な
大きな残材は無くなって来ているようですが
下記写真⑤の様に
小さな残材が散らかっている事が殆どですね!
で
上記写真①~④までの住宅の場合は
全て
6/1000以上の床の傾斜を確認しています。
これは
築年数も関係が有るのだろうけど
床下の状況が汚かった場合は
特に床の傾斜も酷かった様な記憶が有ります。 ☜ 思い込み? (笑)
今日の纏めとして
築年数が30年前後以上の場合は
念の為に
床下に入っての調査は必須と考えますよ!
まぁ
性能向上リノベーションを考えている方は
契約前にインスペクションを実施されると思いますが
その時は
床下が酷く汚い場合は
基礎のひび割れを見逃さない様に!
また
床の傾斜傾向や
隣地境界線廻りの現況も
チェックする事を忘れずにね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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