2022/02/24
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<妻側外壁通気金物の設置要領には要注意!>についてお話をします。
新築分譲住宅の契約をする前に
外壁通気金物の有無や
メーカーの取付方法に沿っているかなども
確認された方が良いですよ!
「住宅診断」を依頼されない場合は
外壁通気金物のメーカーと品番を控えておいて
知り合いの建築士に
正しく設置されているかを確認して見て下さいね!
今日のお話は
外壁通気見切りを
メーカーが指定する取付方法・取付場所などを
無視して設置している場合を偶に見かけますので
要注意ですよ!というお話してみます。
下記写真①は
妻側(ケラバ側)の外壁通気金物を設置している写真です。
一見 分かり難かったのですが
外壁と軒裏との取合いに
小さな穴が開いた金物が設置されていました。
で
初めて見かけた金物だったので
「住宅診断」に立ち会ってくれていた営業マンから
工事担当に聞いて頂きました。
「トーコーの軒ゼロ妻側通気見切」との事でした。
トーコーの軒ゼロ妻側通気は
確か
下記資料①のポンチ絵の様に
軒ゼロ用の屋根の唐草金物の下側に設置する
通気金物ではなかったのかなぁ?
で
このポンチ絵だけで判断すると
設置場所とか設置方法が違うではないか?
穴を屋根唐草金物で覆わなければならないのでは?
と判断したのですが
よくよく資料を見ると
下記資料②の様に
穴を表に出した設置方法をカタログに載せていたので
上記写真①の設置方法もOKという事に行きつきました。
この写真①の納め方は
余り上品な納まりでは無いと思いますが
問題は無いと判断しました。(笑)
実際の話として
以前のブログにも書いていますが
妻側(ケラバ側)の斜めに設置する通気金物は
あまり有りません。
なので
この「トーコーの軒ゼロ妻側通気見切」は
大変貴重な通気金物と考えています。
化粧破風が有る場合は
以前紹介したケイミューの通気部材が
施工性が良いと思います。
殆どのメーカーの通気金物は
水平部分のみなので要注意ですよ!
今日の纏めとして
外壁通気構法を完結させる為に
通気金物メーカーの設置注意事項に反しない程度に
それぞれの工務店が工夫して
使用し易い様に外壁通気を設置して下さい!
買主の方は
外壁通気が住宅の耐久性に重要な部材ですので
是非
設置しているかどうかをチェックして下さいね!
という事で
今日のお話は、参考になりましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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