2022/02/28
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<既存住宅よりも新築分譲住宅の規定違反をチェック!>についてお話をします。
2050年のカーボンニュートラルに向けた
住宅のあり方を考えるのであれば
ホームインスペクターは
既存住宅のインスペクションで
劣化事象の有無を調査する「建物状況調査」よりも
新築分譲住宅の「住宅診断」で
建築基準法やその他の規定違反を
インスペクションするべきではないでしょうか?
今日のお話は
建築基準法以外の規定は
その規定を遵守しなくても
何も罰則が有りません。
罰則が無いから
決められている規定を施工はしない!
または
規定を守ろうと努力もしない!
それで良いのでしょうか?
と言うお話をします。
このブログでも何回も書いていますが
改めて
Y&Y住宅検査が
新築分譲住宅または築浅既存住宅でチェックした時に
守られていない3項目を書いて見ます。
①外壁通気構法
②小屋裏内の外壁防火構造
③ユニットバス下基礎断熱点検口
つい最近
ホント久しぶりに近隣住宅団地の
工事現場を見に行って来ました。
やはり
①の外壁通気構法の
妻側(ケラバ側)部分やバルコニー等下側の
天井と壁との取合い部分に排気口金物が設置されていない
分譲住宅が目に止まりました。
②の小屋裏内の外壁防火構造の項目は
建物の中に入っての検査をしないと分からないので
確認は出来ていません。
③のユニットバス下基礎断熱点検口の場合は
基礎工事が終わった時点で
既製品のキソ点検口が設置されている現場も有りましたが
何もしていない現場も確認しました。
「住宅診断」を実施している経験上から言えば
既製品のキソ点検口を採用していない住宅で
基礎断熱点検口の蓋がキチンと施工されている
つまり
メンテナンスの時に蓋が簡単に取り外せる住宅は
今まで1件だけ有りましたが
残念ながら
基礎にスリーブを開けて配管を通している
配管廻りに断熱材が施行されていませんでした。
では何故
上記3項目の規定が規定通り施工されていないのでしょうか?
原因はすごく簡単で
その規定をキチンと施工しているかどうかの検査を
誰も実施しないからなのです。
②の小屋裏内の外壁防火構造の規定を守っていなかったら
明らかに建築基準法違反なのですが・・・・。
それすら
誰も検査しないのが実情なのです。 ☜ 無法状態!
ここから本題に入ります。
新築分譲住宅または築浅の既存住宅の購入を考えている方は
誰一人として
Y&Y住宅検査が提唱している
この3項目に関して注意を払おうとしていません。
この事の裏を返せば
まさか
規定違反をしているとは思わないし
規定違反をしていれば検査に通るはずが無いと
善意に考えているのでしょうね!
住宅を造る工務店は
その道のプロなんだから!・・・・
私も
この「住宅診断」の仕事を始めた当初は
メインが
既存住宅だから色々な不具合が出て来るのは
仕方が無いと考えていました。
また
新築分譲住宅の「住宅診断」は
どちらかと言うと
仕上程度の良し悪しのチェックぐらいと
考えていた時も正直有りました。
しかし
Y&Y住宅検査が提唱している
上記3項目の規定を遵守していない新築分譲住宅が
いかに多い事か・・・・!
この現状を
少しでも改めて欲しいと考えて
新築分譲住宅の「住宅診断」を実施しています。
がしかし
現実は
殆どの新築分譲住宅は
上記3項目の規定違反が散見されます!
結局は
買主側自身が
見逃さないように「住宅診断」を依頼して
上記3項目の規定違反を
取り上げて行かない限り
新築分譲住宅を建てる工務店は
改めては行かないでしょうね!
悲しいですが
これが現実ですよ!
だから
注意喚起として
このブログが
皆さんの目に止まる迄
何度も何度も書いて行きます。
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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