2022/03/01
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<住宅ローン減税の利用条件が変更しました。それで良かった?>についてお話をします。
去年まで
築20年以上の既存住宅で
既存住宅瑕疵保険に加入する事が出来れば
住宅ローン減税(控除)を利用する事が出来ていました。
しかし
今年からは
新耐震基準以降の建物(1981年6月以降)で有れば
築20年以上の建物でも
何の検査も実施しなくて住宅ローン減税(控除)を
利用する事が出来る様になりました。
果たして
その事は良かった事になるのでしょうか?
今迄は
築20年以上の既存住宅を購入される方が
既存住宅瑕疵保険に加入する為の検査を受ける事で
ある一定の建物の現況が確認出来て
ある程度の不具合事象が発見出来ていたのですが
それが全く無くなってしまいました。
今日のお話は
築20年以上の既存住宅の購入を考えている方で
インスペクションを依頼しなくても
住宅ローン減税(控除)が利用できるのであれば
果たして
どのくらいの方が
既存住宅瑕疵保険に加入する為の検査を受けて
既存住宅瑕疵保険の付保証明書が
欲しいと考える人がいるでしょうか? ☜ ほぼゼロではないでしょうか?
それで
その既存住宅は大丈夫なのですか?
と言うお話をします。
本題に入ります。
「建物状況調査」などの
インスペクションを実施しなければ
下記写真①②の
築20年から25年位の既存住宅では
この不具合事象は案外多かったですが
この
バルコニーに出る掃出しサッシ下の
不具合事象有無の検査もしないという事になります。
本当にそれで良いのでしょうか?
この箇所は
既存住宅瑕疵保険の加入の為の検査の
必須項目箇所でした。
下記図面①は
以前のブログで
「住宅診断」を実施したから分かった
床・壁の傾斜の不具合事象が分かる図面です。
上記図面①の様な計測迄は
既存住宅瑕疵保険に加入する為の検査ではしませんが
下記図面②の様な
簡単なデジタル水平器で計測する程度の
床・壁の計測測定は実施します。
それでも一応は
床・壁の計測をしていますので
気持ち程度ですが
既存住宅瑕疵保険に加入出来るのであれば
ほんの少しは不安が無くなりますね!
でも
床・壁の傾斜不具合事象で
瑕疵保険が降りる事はゼロに近いですよ!
今日の纏めとして
築20年以上の既存住宅を購入するのであれば
何らかのインスペクションが必要と考えます。
上記図面①の様に
床・壁の傾斜傾向が分かる
「住宅診断」の依頼をしませんか?
それと
床下・小屋裏に入っての検査も必須検査ですよ!
どうでしたか?
何も検査を実施せずに既存住宅を購入しても
本当に大丈夫と思われましたか?
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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