2022/03/08
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<アルミバルコニーが有る既存住宅に要注意!>についてお話をします。
今日のお話は
既存住宅の購入を考えている方で
検討中の住宅のバルコニーが
後付けアルミバルコニーであれば
そのバルコニーの床に要注意ですよ!
と言うお話をします。
下記写真①、②は
後付けアルミバルコニーの床の写真です。
床の材質は
殆どが塩ビ製デッキ材で組み立てられています。
「住宅診断」を実施していて
この様な後付けアルミバルコニーが有った場合は
私の場合
頭を悩ませる事が有ります。
それは
この塩ビ製デッキ材の
耐用年数がハッキリと分からない事です。
例えば
下記写真でも分かる様に
塩ビ製デッキ材の表面の退色が目立ってきていますので
後何年持つかと聞かれた場合は
ハッキリと答えられないのです。
なので
築20年以上であれば
取り替えを前提に考えた方が無難ですよ!
って言う様にしています。
下記写真①の
築20年以上のこの建物の塩ビデッキが
その間に取り替えているかどうかは分かりませんが
デッキの上に上がって見ると
色褪せが酷いですが
普通に歩く分には
まぁまぁシッカリしている感じですね!
この様なアルミバルコニーは
築20年以上の既存住宅に多い様に思います。
上記写真①、②の様に
塩ビ製デッキ材には
経年劣化による退色が見られるだけですが
下記写真③の様に
経年劣化による退色以外に
雨水が溜まったままになっている場合が有ります。
明らかに
排水の樋が詰まっている事は間違いありませんが
この状態のままに保って置くと
下記写真④の様に
コケ迄発生する事になりかねません。
上記写真③は
排水管が詰まっている為に
雨水が溜まった状態になっています。
上記写真④は
塩ビ製デッキ材の継手部分に
苔が発生しています。
長年の砂埃が
塩ビ製デッキ材の継手部分に溜まってしまい
そこに雨水などが流れにくくなった事が
原因と考えられます。
上記写真③の様に
雨水が溜まって
雨水が排水管に流れずにオーバーフローして
外壁側に
雨水が長年流れた跡がみられる場合も有ります。
今日の纏めとして
この様な後付けアルミバルコニーが有る
既存住宅の場合は
塩ビ製デッキ材の取り替えと
排水樋の取り替え(メンテナンス)費用を
予算取りして置く事をお勧めします。
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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