2022/03/09
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<「耐震診断」にリバウンドハンマー検査は不要?>についてお話をします。
自宅の
リフォーム工事を考えている方は
基礎コンクリート圧縮強度検査を
試しに一度
実施して見ませんか?
今日のお話は
基礎等のコンクリート圧縮強度検査の内
非破壊検査で使用する機器としての
リバウンドハンマーに関わる
色々なお話をします。
下記資料①は
以前
ある分譲マンションの
あんしん既存住宅個人間売買瑕疵保険で
リバウンドハンマー検査を
実施した時の検査チェックシートです。
この検査結果の数値が
46N/mm2 ≧ 21N/mm2 になっています。
この数値を見る度に考えていた事は
築30年前後の分譲マンションの
リバウンドハンマー検査で
判定基準値「21N/mm2」未満になった事は
今迄一度も有りません。
偶々なのかどうかは分かりませんが
今迄の分譲マンションの検査では
実施検査の結果数値が「21N/mm2」の2倍以上です。
ホントに結果数値が
「21N/mm2」以下になる事が有るのでしょうか?
ホントに
この検査が必要なのでしょうか?
必要は無いと勝手に考えています・・・・。(笑)
現実の問題として
このリバウンドハンマー検査を実施する為には
事前に
管理組合の月1回の理事会に議題に上げて
了承を取る事が必要になります。
長い場合は
その理事会の了承を得る為に1か月近くに掛かる為
今迄
何件の依頼者が「住宅ローン減税」の申し込みを諦めた事か?
本当に
分譲マンションの場合
コンクリート圧縮強度検査が必要なのでしょうか?
下記資料②は
築22年の
木造住宅基礎のコンクリート強度を
リバウンドハンマー検査を実施した資料です。
この検査結果の数値を見ると
判定基準数値「21N/mm2」を何とかクリアしています。
木造住宅の場合には
この判定基準数値「21N/mm2」が必要ですね!
で考えた事が
築年数が30年以上の住宅で
「耐震診断」を実施する事が有りますが
基礎のコンクリート圧縮強度の検査はしていません。
耐震の事を考えた場合は
大変重要な検査だと考えるのですが・・・・。
このリバウンドハンマー検査は
比較的簡単に実施できるにも拘らずです・・・・?
何故
「耐震診断」を実施する時に
リバウンドハンマー検査を実施しないのでしょうか?
何か不思議だと思いませんか?
実に不思議ですね!(笑)
下記資料③は
参考として
コンクリート面に対する
リバンドハンマーを打ち込む角度と反発度R0から
補正値R1の数値を割り出す表になります。
分譲マンションの場合は
ほぼ殆どはが水平(±0°)に
リバウンドハンマーを打ち込みますので
補正値は0です。
今日は
リバウンドハンマー検査のお話でしたが
ホントに必要と思われる「耐震診断」には
リバウンドハンマー検査をせずに
殆ど必要性が無いと思われる
分譲マンションの既存住宅瑕疵保険適合検査には
リバウンドハンマー検査をする事は
何か不思議と考えているのは私だけでしょうかね!(笑)
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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