2022/03/12
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<新築分譲住宅購入前に3項目は必須検査ですよ!>についてお話をします。
今日のお話は
自宅の「住宅診断」のお話です。
この住宅は
3年前に依頼が有った住宅で
当時は
築3年の2階建て木造住宅で
デザインも大変スマートの今時風の住宅でした。
何故
「住宅診断」を依頼されたのですか?
と聞いて見たのです。
そしたら
売主側と色々と揉めていて・・・・。
SNSでインスペクションをする所を探していたら
たまたま
Y&Y住宅検査のブログを見つけたそうです。
ブログを読まれてから依頼をしたとの事。
売主側とのトラブルは何ですか?
って聞いて見たのですが
結局最後まで
答えてはもらえませんでした。
で
「住宅診断」の結果の写真の一部が
下記の写真です。
上記写真①は
小屋裏の外壁防火構造の認定違反です。
小屋内側にプラスターボード張り未済です。
この状態で果たして補修できるのか疑問ですね!
上記写真②は
ユニットバス下の基礎断熱の点検口部分に
断熱材の蓋が有りません。
床下の断熱欠損になります。
この不具合事象も補修しようとしても
いつでも点検が出来る様に
断熱材の蓋を取り外しが出来る様にする事は
給排水管をやり替えない限りは難しいでしょうね!
上記写真③は
洗面ユニットの給排水管が
床の断熱部分を貫通している写真です。
見ての通り
配管廻りには断熱材が充填されていません。
床下の断熱欠損になります。
これは
一液性の発泡ウレタンで簡単に補修は出来ます。
上記写真④は
温水配管パイプの保温材の寸足らずです。
この不具合も簡単に補修は出来ます。
で
もう一つの不具合事象として
外壁の通気構法に関しては
パラペットの屋根だったので
確認は出来ませんでした。
この建物の「住宅診断」の報告書を
作成しながら考えた事は
売主側との揉め事は何だろうか?って考えても
外壁通気構法の件か?
ユニットバス下の
基礎断熱設置未済による断熱欠損なのか?
小屋裏の外壁防火構造認定の件なのか?
と言っても
この3項目は
エンドユーザーには分からない事だから
これ以外の事になるのかな・・・・?
床・壁の傾斜は全然問題は無かったので
結局
良く分からないまま報告書の説明が終わりました。
今日の纏めとして
新築分譲住宅は
この住宅に限らず
①小屋裏外壁防火構造認定違反
②ユニットバス下基礎断熱蓋設置未済(床下断熱材欠損)
③外壁通気構法の未完結
の3項目の不具合事象(3不事トリオ)は
今現在も継続されていますので
要注意して下さいね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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