2022/03/13
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<断熱材の歴史のホンの一片?のお話です!>についてお話をします。
今日のお話は
築25年の既存住宅の
珍しい断熱工法のお話をします。
この住宅を
既存住宅個人間売買瑕疵保険の
適合検査を実施しました。
床の傾斜は
1階も2階も最大傾斜が3/1000で
壁の傾斜も
1階も2階も最大傾斜が3/1000でした。
その他の検査項目では
外壁は1年前に塗り替えており
その時にバルコニーFRPの仕上げ塗装も
塗り替えていたので
後は
小屋裏と床下の点検口から見える範囲の
検査が問題無ければ既存住宅個人間売買瑕疵保険の
検査に問題無しという事になります。
で
その小屋裏と床下の写真が
下記写真①、②です。
上記写真①は
屋根断熱工法で施工しているにも関わらず
天井断熱材も施工していて
尚且つ
妻側の小屋裏換気口まで設置していて
妻側外壁面にも断熱材が確認出来ます。
勿論
下記写真③の様に
少し見にくいのですが
外壁は外壁外断熱工法でした。
上記写真②は
床下の写真です。
見ての通り基礎断熱工法ですが
細かい事を言えば
土台下部分には基礎断熱材が有りませんでした。
既存住宅個人間瑕疵保険の適合検査には
断熱材に関しての検査及びチェック項目が有りませんので
今回の検査には関係ない箇所になります。
上記写真③は
既存住宅瑕疵保険の申請に必要な
基礎部分の写真ですが
少し上を見ると
10cmぐらい基礎仕上げ面から出っ張っています。
実際の納まりは分かりませんが
外壁外断熱工法の様でした。
上記写真のどれを取っても
今現在の基礎断熱、外壁外断熱、屋根断熱の
工法と比べると中途半端な感じがしますね!(笑)
今日の纏めとして
上記写真①の小屋裏の工法は
今現在の日本の屋根断熱工法から見ると
?????ってな感じですね!(笑)
25年前の当時では
この建物だけを見た場合
高断熱に関しての考えは有った様ですが
気密工法に関しては無頓着だった様な気がします。
まぁ
住宅断熱工法の歴史の一片を
見させて頂いたのかな?
今思うに
この建物をもう少し調査すれば良かったと後悔しています!
という事で
今日のお話は、あまり参考にはなりませんでしたね!(笑)
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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