2022/03/18
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<設計事務所に依頼する時は意匠よりも省エネ性を!>についてお話をします。
今日のお話は
以前のブログで
近隣住宅展示場の工事現場を見て
色々な不具合のお話をアップしていましたが
結局は
新築分譲住宅を建てている工務店は
「3不事トリオ」の事を理解しておらず
殆どが改善されていません。
「3不事トリオ」とは
①外壁通気構法
②小屋裏内の外壁防火構造
③ユニットバス下基礎断熱点検口
の3つの不具合事象の事です!
というお話では無くて
設計事務所に設計監理を依頼する時の
注意点などのお話をします。
早速ですが
先日のフェースブックで
一級建築士の設計事務所の先生が設計監理をしている
工事中の写真をフェースブックにアップしていたのです。
その家は
「〇〇の家」でアップされていた注文住宅でした!
この写真に
アップされていた不具合事象は
壁断熱材の防湿層の不具合です。
簡単に言えば
袋入りの断熱材の耳部分を
メーカーが指導する要領で設置していないのです。
何故なのか?
一級建築士の設計事務所の先生ともあろうお方が
断熱材の基本的な納め方を理解していないから
平気でフェースブックに
自分が設計監理している工事中の写真です!と
アップするのでしょうね!
ホント
ヤレヤレですね!
その設計事務所は
どちらかと言うと意匠(デザイン)重視なのかな?
そうであっても
今の住宅業界の流れから言えば
省エネルギーを疎かに出来ないはずです!
省エネ計算上は
それなりの数値を出している住宅と思っているのでしょうが
実際の現場の
肝心な納まりが分かっていない建築士なのかな?
それにしても
この設計事務所に設計監理を依頼した
ご依頼主様は何も知らずに
完成して引渡しの時に
設計事務所の先生に対して
感謝の言葉を言うのだろうなぁ~・・・・。
この事から考えると
設計事務所へ何かの縁が有って
設計監理を依頼する前に
その設計事務所が
高断熱・高気密住宅の設計監理に
十分な能力を有しているかを
必ず確認された方が良いですね!
既に
設計監理契約をされているのであれば
高断熱・高気密住宅の知識を持っている
インスペクターに「住宅診断」の内の
「新築各工程検査」を依頼して
工事中の検査に入ってもらった方が良いですよ!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊