2022/03/21
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<耐震等級3にしないのであれば直下率だけでも!>についてお話をします。
今日のお話は
新築分譲住宅の直下率についてお話をします。
新築分譲住宅の
建築確認申請の依頼時に
不動産業者が作成したプランを頂いて作成する場合が有ります。
基本的には私の方でプランを考えます。
で私の場合は
今回頂いた2区画のプランを
建築確認申請用にプランを仕上げる途中で
柱と耐震壁の直下率をチェックしますが
その結果が
下記資料①と②です。
上記資料①は
最初のプランのままでしたら
柱の直下率が33%で耐力壁の直下率が38%くらいだったので
それを出来る範囲で検討した結果が上記資料の結果です。
それでも理想値よりも大分少ない数値ですが
まぁ
分譲住宅だからこんなもんかな・・・・?
私が理想としている数値は
柱の直下率は60%
耐力壁の直下率は50%です。
上記資料②は
2区画目のプランの直下率を計算した資料です。
このプランの場合は
耐力壁の直下率が余りにも低くかった原因は
1階と2階の窓の位置がずれている箇所が多かった為です。
そのズレを少なくしようと検討してみたのですが
依頼したプランを少しくらいの修正では無理と分かり
変更したプランを提案したのです。
そしたら
直下率の事などを今迄一度も言われた事は無い!
他所の設計事務所でやって貰うから
もうええわ!という事になりました。
新型コロナ禍の中で
それでもってウッドショックで木材などの高騰してしまい
それでも分譲住宅を建てないといけないから
イライラするのは分かるけど・・・・。(´;ω;`)ウゥゥ
この不動産業者は年間何棟建てているのだろうか?
他の設計事務所で依頼するのは構わないけど
私が知っている分譲住宅専門の設計事務所では
直下率の事などはお構い無しだから・・・・。
その様な設計事務所に依頼するのでしょうね!
今日の纏めとして
新築分譲住宅の建築確認申請時迄に
直下率までを検討する設計事務所は
果たして何社いるのかな?
新築分譲住宅の「住宅診断」を実施する時は
頂いた図面に壁量計算の資料が有れば
直下率も計算してみるのですが
直下率は
柱の直下率が良くて40%
耐力壁の直下率は30%行けば良い方かな?
先日
岩手県沖や福島県沖で比較的大きな地震が続いています。
この事からも考えても
今後は
許容応力度計算での耐震等級3は必須事項にしたいですね!
せめて
直下率と構造区画を考えてプランをしませんか?
と言う事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊