Y&Y設計事務所
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地震対策には「直下率」「構造区画」が最重要!

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<地震対策には「直下率」「構造区画」が最重要!>についてお話をします。

今から

注文住宅を建てようと考えている方は

設計者のプランに対する考え方に

気を付けて依頼して下さいね!

ただ単に

許容応力度計算の耐震等級3を取得すれば

安心と言われていますが

「直下率」「構造区画」の基本的な事を考えた上での事ですよ!

だから

最重要と考えています!

 

今日のお話は

Y&Y住宅検査が

新築分譲住宅のプラン作成した場合は

どうなるのかについてお話をします。

 

前回のブログでは

不動産業者様が作成したプランで

「直下率」の計算結果のお話をしましたが

今回は

私自身が同じ様に2プランを作成しました。

不動産業者からの大まかなプラン要望の内容は

大体どこも同じで

坪数と間取りだけです。

で今回の場合は

総2階の条件が入っていて

30坪総2階で4LDKでした。

この要望はホントに漠然としていますので

いつも

自分自身でプランのコンセプトまたは条件を考えます。

いつも同じパターンですが下記の様な条件で

なかなか大変です。

①柱の直下率は60%以上

②耐力壁の直下率は50%以上

③構造区画(梁の両端の下に柱を配置)

④耐力壁量は耐震等級3相当の数量以上

⑤偏心率は0.1以下

⑥ドライルーム(洗濯物を干すスペース)

⑦玄関に手洗い設備

⑧太陽光発電を載せる為の屋根面の大きさ・向き

⑨駐車場配置

以上が何時も考える時の条件です。

まぁ

全てをクリアできる事は有りませんが

⑨駐車場配置で並列2台の場合は

敷地が狭ければ一番のネックになります!

プランが思い浮かばない時は

ホントに苦しいですね!

その様な時には

事務所で育てている観葉植物に水をあげたり

古い葉っぱをカットしたり

ただぼ~っと眺めていたり・・・・。(笑)

後は

毎日書いているブログを書きます。

有る程度頭を切り替えてから

再度プラン作成に取り掛かります。

今回の場合のプランのネックは

30坪制限でした。

30坪以下で出来るだけで良いので4LDKの条件で有れば

そんなに悩む事はないのかな?

果たして

気に入ってくれれば良いのですが・・・・。(笑)

 

【資料①】

 

上記資料①の場合は

南側の日射遮蔽の為にバルコニーを跳ね出しているプランです。

これを総2階と考えてくれるかどうか?

直下率の方は

柱の直下率が目標値の60%に少し足りていません。

耐力壁の直下率はジャスト目標値の50%でした。

 

【資料②】

 

上記資料②は

南側の日射遮蔽はプランで考えないで

バルコニーをインナーバルコニーにしたプランです。

このプランの場合は

玄関ポーチ部分が総2階になっていません。

これをどの様に考えてくれるかどうか?

直下率の方は

柱の直下率が目標値の60%以上を

68.63%でクリアしています。

耐力壁の直下率も目標値の50%以上を

59.09%でクリアしています。

 

今日の纏めとして

新築分譲住宅のプラン作成も

注文住宅のプラン作成も

どちらも最初にプランを作成する時に

「直下率」「構造区画」を考えながらプランを作成して行かなければ

「直下率」が目標値からかけ離れた数値になってしまいます。

新築分譲住宅の「住宅診断」を実施していると

人が住む前から2階の床が傾斜している事は

大変良く有る事です。

ただ単に

皆さんは

床の傾斜をキチンと計測をしないから分からないだけですよ!

この様な不具合事象を沢山見て来ているので

特に柱の「直下率」「構造区画」の重要性が良く分かります。

設計を依頼される時は

私の様に「直下率」「構造区画」に重点を置いているかどうか

確認して下さいね!

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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