2022/03/23
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<計画している住宅の等時間日影図を検討して見ませんか?>についてお話をします。
今日のお話は
等時間日影図のお話をします。
特に今から注文住宅の計画を考えている方は
この等時間日影図の作成は重要ですよ!
新築分譲住宅を計画するに当たって
今から建てる住宅に
隣の建物の日影がどの程度の時間
室内に日影の影響を受けるのかを調べる時に
等時間日影図を作成して調べる事が有ります。
何時の季節の日影が一番長いかと言うと
冬至の日の影が一番長くなります。
下記の図面①は
今計画中の建物を調べてみました。
敷地の方位はほぼ真南です。
南側の建物との距離は約6mで
南側の敷地が1.0m低いという状況です。
上記図面①を簡単に説明しますと
この図面の場合は
南側の建物の日影が
今から計画する住宅に
どれだけ影響を受けるかを表しています。
ここの等時間日影図の場合は
9時~15時の6時間の間に
室内に何時間の日影がかかるのかが分かります。
因みに
1時間、2時間、2.5時間、3時間、4時間、5時間の
それぞれ日影になるラインを記載しています。
緑色の線が冬至の時
1階床高さにそれぞれの日影になる長さをラインで表現しています。
一番外側の1.0と記載しているラインが
6時間の間に1時間日影になるラインです。
赤色の線が春秋分の時のラインです。
この時期になると室内にかかる影の影の時間は
1時間未満と言う事になりますが
建物の中には南側の建物の影は入りません。
黒色の線が夏至の時のラインです。
この時期には
春秋分と同じく
建物の中には南側の建物の影は入りません。
青い線は
冬至の時に2階の床面にかかる日影ラインです。
この図面を見る限りでは
2階には
南の家の日影は
1時間未満と言う事になりますが
日影図で見ても南側の建物の影は
2階床高さ面にはかかりませんでした。
今日の纏めとして
住宅を建てる場合に
この等時間日影図を作成して見る事で
日影が一番長い冬至のラインから
建物の配置を決められるので有れば一番良いですね!
但し
新築分譲住宅をまとめて何棟か建てるのであれば
等時間日影図を正確に作成できますが
既に立っている建物のが有る場合は
概算の高さ・配置を想定して作成する事になります。
注文住宅を建てる時に
隣近所の建物の配置や高さを概算で想定して
家の配置や窓の位置を決めて行けば
より日射遮蔽を採り入れたプランが出来ますので
是非
設計者に等時間日影図を検討して貰ってから
プランを決めて下さいね!
省エネ住宅を設計している専門の設計事務所で
日射遮蔽に詳しい設計事務所であれば
この等時間日影図よりも
もっと分かり易いソフトが持っているかも知れません。
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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