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南側の建物がどの様に影響を及ぼすのか?

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<南側の建物がどの様に影響を及ぼすのか?>についてお話をします。

今日のお話は

南北の建物の隣棟間隔が6mとした場合

南側の建物が本建物に

どの様な影響を及ぼすかのお話をしてみます。

 

シミュレーションの検証内容として

吹き抜けFIX4枚の日射が

1階LDKにどの様に反映されるのか?

LDK掃出しサッシ2か所の内

右側に庇の出600を設置した場合

室内の遮蔽の影響がどうなるか?

の検証をCADソフトで実施して見ました。

下記資料の見方は

薄ピンク色部分は直射日光が当たっている箇所で

赤色部分が眩しいぐらいの明るさ。

橙色部分が読書とか勉強に適した明るさ。

黄色部分が軽い読書位の明るさです。

緑色から青色部分は暗いというイメージで見て下さい!

 

【春分12時】

 

上記資料の様に

春分12時の時には

吹抜けに設置してある4枚のFIXの日射が確認出来ます。

 

【夏至12時】

 

上記資料の様に

夏至12時の時には

吹抜けに設置してある4枚のFIXの日射が床面に確認出来ません。

ここで

LDKの掃出しサッシ2か所を比べて見ますと

右側の掃出しサッシ部分には

床面に日射が当たっていません。

つまり

庇の出600を設置する事で

室内に入る直射日光を遮っているという事になります。

住宅の省エネ計画で

南側サッシに庇を設置する事が

日射遮蔽に有効で有る事がこの事で分かります。

分譲住宅等を購入した場合に

庇が無い又は出幅が少ない場合が有りますが

この時には「すだれ」を設置する事をお勧めします。

LIXILで有れば「スタイルシェード」

YKKで有れば「アウターシェード」

等の既製品も有ります。

 

【秋分12時】

 

上記資料の様に

秋分12時の時には

吹抜けに設置してある4枚のFIXの日射

春分12時の時と同じ様に確認出来ます。

この事から

春分と秋分時の日射は同じという事が分かります。

 

【冬至12時】

 

上記資料の様に

冬至12時の時には

吹抜けに設置してある4枚のFIXの日射

夏至12時の時と同じ様に床面に確認出来ませんでした。

しかし

2階の南側の室内には日射が入っていますが

春秋分に比べると少し奥まった所に日射が入っています。

南北の隣棟間隔6mの場合は

1階には南側の建物の影響が有るようで

日射が入っていませんね!

 

今日の纏めとして

CADソフト上では有りますが

南側に6mの隣棟間隔で建物を配置させての

採光シミュレーションを実施した結果

2階の吹抜けFIXサッシの日射の影響は

夏至と冬至の時期には

LDKの床面を日射する事は確認出来ませんでしたが

春秋分にはLDK床面に日射が確認出来ていますので

南面の吹抜けプラスFIXサッシは有効と考えられます。

また

南側サッシに庇を設置する事も

日射遮蔽には有効という事が分かりました。

次回は

隣棟間隔の距離を少なくしてシミュレーションをしてみる予定です。

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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