2022/04/01
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<サッシの給気ガラリを止めませんか?>についてお話をします。
注文住宅を考えている方は
24時間換気扇の室内給気口を何処に設置するのか?
どの様な種類の給気口の製品を設置するのかを
工務店任せにするのではなく
自分の生活スタイルに合った室内給気口を選んで下さいね!
今日のお話は
サッシの上框に付いている
給気用ガラリについての
注意喚起のお話をします。
下記写真①、②、③は
「住宅診断」を実施した時に確認した
サッシの上框に付いている給気ガラリです。
上記写真①のガラリは
キチンと作動しましたが
下記写真②、③のガラリは
経年劣化か?ただ単に清掃不良なのかは分かりませんが
作動しませんでした。
単純に
清掃をした後に作動するのであれば良いのですが・・・・。
本題に入ります。
このサッシに付いている給気ガラリについて
特に
注文住宅を計画される方に
インスペクターとしての立場よりは
住宅の設計者としての立場で注意喚起です!
室内の給気口は
24時間換気システムにとって大変重要な設備機器です。
建築基準法でも
換気計算をして設置が義務付けられています。
にも拘らず
実際の施工や性能に関しては
24時間換気扇の性能がメインで
給気口の位置は
居室に1か所設置していればOKと言うだけです。
この様な考え方なので
今現在でもサッシの給気ガラリが
新築住宅でも設置されているのでしょう!
築20年以上の住宅であれば
気密性が殆ど無いに等しいので問題にはなりませんが
今の新築住宅の場合は
それなりに普通に施工していれば
有る程度気密が取れてしまいます。
この様な住宅で
サッシの給気ガラリは
建築確認申請上は適法に処理されます。
ここで問題提起です。
もし
給気ガラリが付いるサッシに
カーテンを閉めたままにしていればどうでしょうか?
給気口の機能が阻害されている状態です。
24時間換気扇は
365日24時間付けっぱなしにも拘らず
サッシの給気ガラリの本来の性能が発揮されていません。
これを大袈裟と考えますか?
それとも
他に方法が有れば
他の方法にしようとする考えになりませんか?
第3種換気システムにするのであれば
サッシ框ガラリを止めて
室内の壁に設置する給気レジスターを設置しませんか?
上記資料①が
給気レジスターの写真です。
メーカーや取り替えフィルターが沢山ありますので
事前に
生活様式や隣地の状況を考えてから
それに合ったフィルターを使用しましょう!
今日の纏めとして
サッシに付ける給気ガラリを使用しないで
室内壁に設置する給気レジスターを使用しませんか?
既存住宅で
断熱改修をする為に内窓サッシを設置する場合
既存のサッシに給気ガラリが付いていた場合
これをどう処理するのだろうか?
この事は
断熱改修のブログを書く機会が有ったら書きますね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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