2022/04/03
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<既存住宅の不具合事象には要注意!>についてお話をします。
今日のお話は
既存住宅を見に行って
下記写真の様な不具合事象を発見した場合は
その既存住宅を契約する前に
必ず
「住宅診断」を依頼しましょうね!
と言うお話です。
下記写真①、②、③は
買取再販業者のリフォーム工事後の
既存住宅の不具合事象の写真です。
上記写真①は
新しいキッチンに取り替えて
内装材も綺麗に張り替えている写真です。
この写真を見てお分かりと思いますが
キッチンの左側と壁との取合いにすき間が開いています。
この様なすき間が有る場合は
必ず床に傾斜が付いていますので
契約は控えた方が無難と考えます。
ですが色々な事情も有るでしょうから
契約前に床の傾斜計測を厳密に実施して
建物の傾斜傾向を把握しておきましょう!
上記写真②は
基礎のひび割れ補修方法として
Uカットしてからシーリング打ちを実施していて
木造住宅としては手間を掛けた補修方法です。
補修した後に
基礎仕上げ面に塗装施工を実施していますが
ここ迄するのであれば
Uカットした跡を補修モルタルで
補修してから塗装すれば
良かったのではないかと思います。
もし実際に
この様な基礎のひび割れ補修をしていた場合は
相当大きなひび割れと判断できます。
この様な
基礎に大きなひび割れが有る場合は
得てして
床の傾斜が大きい場合が考えられますので
必ず
契約前に厳密な床の傾斜計測を実施して
建物全体の傾斜傾向を確認しておきましょう!
上記写真③は
セメント瓦又はコンクリート瓦と考えられます。
何故
買取再販物件の既存住宅なのに
屋根の塗替えメンテナンスを実施していないのか?
まだ
瓦の状態が良いのならば納得できますが
この様に劣化が進んでいる不具合が有る屋根なのに・・・・?
この様な場合は
何か理由が有るはずです。
どちらにしても
屋根のメンテナンスをしないといけませんから
追加金額が出て来たとしても
売主側で塗替えメンテナンスを依頼しましょう!
もし
売主側が
屋根の塗替えメンテナンスをやらないのであれば
契約は控えた方が良いと考えます!
上記写真④は
基礎と土間との取合いにすき間が開いている写真です。
このすき間の原因として考えられるのは
建物か土間コンクリートのどちらかが
必ず不同沈下していますので
契約前に
建物の床の傾斜を厳密に計測して
建物の傾斜傾向を確認しておきましょう!
もし建物の方が大きく不同沈下していれば
契約を控えた方が無難ですよ!
せめて
不同沈下の原因を突き止めてから
根本から補修する事をお勧めします!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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