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新築分譲住宅の床傾斜検証②

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<新築分譲住宅の床傾斜検証②>についてお話をします。

今日のお話は

2棟目の新築分譲住宅の

床の傾斜と「構造区画」「柱の直下率」

についてのお話をします。

 

下記資料①は

柱などの直下率の表です。

見ての通り「柱の直下率」は44.0%です。

目標の60%よりは低いですが

分譲住宅で考えた場合は

普通の数値なのかな?

最後で説明しますが

「構造区画」に関して一か所「難」?が有りますが

ほぼ総2階に近い住宅です。

 

【資料①】

 

下記資料②は

1階床の傾斜チェック図面です。

LDKの床計測結果は

3㎜以内で納まっていて新築住宅らしい

文句の付けようが無い計測結果です。

 

【資料②】

 

下記資料③は

2階床の傾斜チェック図面です。

廊下・各部屋の床計測結果は

3㎜以内で納まっていますので

1階と同じ様に文句の付けようが無い計測結果です。

 

【資料③】

 

下記資料④は

1階平面図と2階平面図を重ねた図面です。

この図面を見ますと

スパン①はキチンと基本通り柱で支えていますが

「構造区画」の基本と考えている

梁の両端を柱で支える事を

スパン②の場合は出来ていません。

 

【資料④】

 

しかし

推測になりますが

スパン①の梁高さは

スパン②の梁を支えなければならないので

大きな梁でシッカリと支えていると推測できます。

何故ならば

スパン①廻りの床の計測値が

1㎜範囲内で納まっているからです。

一般的に多いのは

この様な梁組みの場合は

Tの字部分の床が下がっている事が有りますが

この場合は下がっていないからです。

「柱の直下率」が少し低いのは

このTの字部分通りの柱が

「柱の直下率」を下げていると思われます。

 

検証結果としては

2階床の傾斜から判断しますと

Tの字部分スパン①の梁が

今後

年数が経って下がって来るかどうかは分かりませんが

今の現況は問題は無しという事になります。

もう一箇所

2階のクローゼットが有るY方向の梁の片方の下に

柱が無い箇所が有ります。

この場合は

LDKは入口の片引きを開き戸に変える等の工夫が欲しい所ですね!

耐震性の事を考えた場合は

「構造区画」の基本は守って行く事をお勧めしますが

この様なTの字部分はプランを作成上

どうしても出て来ます!

このプランの場合は

キッチン前面の腰壁に柱を1本建てると

「構造区画」においては良いと考えます。

ただ単に

1本柱を建てるだけでは違和感が有りますので

小壁を造ってニッチを設ける事などを提案すれば

良いのではないでしょうか?

という事で

今日のお話は、参考になったでしょうか?

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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