2022/04/19
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<新築各工程検査は注文住宅には必須検査ですよ!>についてお話をします。
注文住宅を依頼して
既に工事を着工している方
又は
今から工事を着工する方は
是非
「新築各工程検査」を依頼して下さいね!
今日のお話は
あなたが任せている工務店の現場は
本当に大丈夫ですか?
と言うお話をします。
あなたが
注文住宅を依頼している工務店が
大手ハウスメーカーだったとしても
工事を実際に施行するのは職人ですからね!
現場監督は何処のメーカーも一緒で
建前上は
現場の施工管理をする事になっていますが
現実は
現場の工程管理で手一杯なのです。
現場の施工の良し悪し迄を見る余裕は無く
全て職人任せと言っても過言では有りません。
下記写真①、②は
「外部防水下地検査」を実施した時に
見つけた不具合事象です。
上記写真①は
2階屋根軒下の壁に設置している
電気の引き込み線を通す為のパイプ管です。
そのパイプ廻りの防水処理の不具合です。
パッと見(地上から)は
防水テープで防水処理をしているように見えますが
写真をよく見ると分かりますが
パイプの下側が防水処理が出来ていません。
外部の足場に登って
近くでチェックしなければ分かりません。
上記写真②は
外壁の透湿防水シートの横方向の継手部分です。
横方向の場合は
下地に面材が有る場合は
重ね代は150㎜以上必要ですが
この写真の入隅部分は約55㎜で
右側は約50㎜で合計105㎜しか有りませんでしたので
不具合事象になります。
因みに
縦方向の重ね代は90㎜以上です。
この2箇所以外にも
同じ様な不具合事象が何箇所も確認しています。
下記写真③、④は
「断熱材充填検査」を実施した時に
見つけた不具合事象です。
上記写真③は
階段2階壁部分の断熱材を施工している写真です。
省令準耐火仕様なので階段側板を設置する前に
プラスターボード張りを先に張っています。
この写真の断熱材の入れ方の不具合は
室内の気密性及び壁体内結露対策として
袋入り断熱材の耳部分を柱や梁の見附部分にタッカーで
取付けなければならないのですが
その施工をキチンとしていない不具合事象です。
上記写真④は
写真③と同じ不具合事象です。
さて
上記写真4枚を見てどの様に思われましたでしょうか?
このハウスメーカーの場合も
インスペクターが検査に入る事が分かっているにも関わらず
この様な現場の状態です。 ☞ 信じられませんね!
普通に考えて見ても
検査の前日には
現場監督がチェックして
悪い箇所を直すと思いたいのですが・・・・。
それとも
不具合事象は無いと思ったのでしょうか?
もし
検査に入っていなかったら
この不具合のまま仕上げてしまっていたでしょうね!
今日の纏めとして
どうでしたか?
新築各工程検査の必要性が分かりましたでしょうか?
この様な不具合事象が有る現場は
もしかしたら
滅多に無い例外中の例外と思われていませんか?
これに似たような不具合事象は
どの現場にも必ず有りますよ!
どちらも
仕上がってしまったら見れなくなる部分ですが
家の耐久性に大きく関わって来る大切な工程工事です。
せめて
外部防水と断熱材のチェックだけでも依頼しませんか?
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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