2022/04/21
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<既存住宅の床傾斜の原因は二つ?>についてお話をします。
既存住宅の購入を考えている方は
必ず契約前に
「住宅診断」を実施して
床の傾斜傾向と原因を確認しましょうね!
今日のお話は
既存住宅の
2階床の傾きのお話をします。
では本題に入ります。
2階の床の傾きの原因は
色々と有りますが
大きく分けて2つ有ります。
原因の一つ目は
下記図面①の様に
俗に言う(建築用語で)
2階間取りの載りが悪い場合
上記図面①の場合は
青色のY方向の壁とX方向の壁の交点下に
1階の柱が無い事が原因です。
それと傾斜の矢印を書いていませんが
台所の上辺りの
1002と記載している箇所も顕著に下がっています。
このブログで良く記載している
耐震性の高い住宅を考える場合の
「構造区画」と「柱の直下率」を
考えていない建物です。
熊本地震以前迄の建物には
この「構造区画」と「柱の直下率」の
考え方は無かったのか?
又は
それほど重要視されていなかったと思われます。
原因の二つ目は
下記図面②の様に
1階床の傾斜が
そのまま2階床傾斜にも連動している場合です。
つまり
建物自体の構造が原因ではなく
地盤が悪い事が原因で
建物が不同沈下している場合です。
上記図面②は
左側図面が1階平面図で
玄関の方向に床が傾いています。
1階床の傾斜と同じ様な床の傾きで
2階床も傾いています。
既存住宅の場合の
2階床傾斜の原因は
ほぼこの二つのどちらかですね!
補修費用などは
2階間取りの載りが悪い場合の方が
部分的な補修方法が出来るので
費用的にも補修方法的にも考えやすいのかな?
今日の纏めとして
既存住宅の購入を考えている方は
既存住宅の場合
床の傾斜は大小問わず必ず存在します。
なので
「住宅診断」を実施して
その建物の床の傾斜傾向と
傾斜の程度を把握して下さい!
把握するという事は
上記床の傾斜のどちらの傾斜なのか?
2階間取りの載りが悪いのか?
それとも不同沈下なのか?
傾斜傾向及び程度はどうなのか?
この事を把握できない様な
インスペクションは「住宅診断」では有りませんからね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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