2022/04/23
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<基礎のひび割れと床の傾斜との関係は?>についてお話をします。
既存住宅の購入を考えている方は
基礎のひび割れ幅と
そのひび割れの位置が
床の傾斜に大きく関わって来ますから
「住宅診断」を依頼して
その建物全体の床の傾斜傾向を確認しましょうね!
今日のお話は
基礎のひび割れと
床の傾斜の関係についてお話をします。
下記図面①、②は
軽量鉄骨の大手ハウスメーカーの建物を
「住宅診断」した時の床傾斜チェック図面です。
下記図面①は
基礎のひび割れ位置と
ひび割れ幅を記入しています。
1階床の傾斜に関しては和室が有り
建物全体の傾斜傾向が分かりづらいので
下記図面②を参考にしながら
説明を進めて行きます。
上記図面①を説明します。
1階の図面では
主に基礎のひび割れ位置とひび割れ幅を見て下さい。
外部の基礎ひび割れ箇所は6か所有り
その内5か所が0.50㎜以上のひび割れです。
この様な大きなひび割れが5か所も有った場合は
必ず床の傾斜が存在しますので
床傾斜の調査及び
床下に入ってのひび割れの調査は必須ですよ!
この調査を実施する事で
建物の傾斜傾向を把握し
不同沈下が確認出来たら
その原因を突き止める様にしましょうね!
今回の建物の場合は軽量鉄骨造なので
1階と2階の床の傾斜傾向は
ほぼ同じと考えて良いので
下記図面②の
2階の床傾斜と基礎のひび割れの関係で
説明します。
上記図面②を見ると
床の傾斜が
図面を見て左側と下側(手前側)に傾いています。
因みに
傾斜傾向を確認する為には
上記図面の様に
傾斜測定値と矢印を書いて行くと分かります。
この基礎のひび割れと傾斜傾向を考えれば
ひび割れが入っている面の直角方向に
床が傾いている事が分かると思います。
ただし
床の傾きが
品確法の判定基準内かどうかは
床の傾斜計測をしないと分かりませんが
この事は覚えておいた方が良いと思います。
今日の纏めとして
上記図面①を見てお分かりの様に
実際に床下に入っての検査で
基礎のひび割れの箇所を調査した方が
ひび割れ幅が大きい場合が有りますので
外部の基礎ひび割れ調査で
ひび割れ幅が0.5㎜未満で有っても
床下に入っての計測では0.5㎜以上という事も有ります。
ゆえに
床下に入っての検査で
基礎のひび割れ計測をされた方が良いですよ!
どうでしたか?
基礎のひび割れと床の傾斜の関係が
少しは理解できたでしょうか?
既存住宅を購入される場合は
基礎のひび割れと床の傾斜から
不同沈下の有無を調査し
もし不同沈下が確認された場合は
その原因を追究して行きましょうね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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