2022/05/04
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<新築分譲住宅も「構造区画」を考えませんか?>についてお話をします。
注文住宅を検討している方は
建築士が何の提案も無しに
自分の理想のプランを実現させてくれる
工務店や設計事務所は要注意ですよ!
ただし
完全な理想のプランではないにしても
耐震性に即したプランを提案してくれる
工務店や設計事務所に依頼しましょう!
今日のお話は
住宅のプランを考える時に
どうしても梁を支える為には
柱を入れたい又は入れる事が
必要な場所が有りますが・・・・。
と言うお話をします。
下記パース①は
当初の計画では柱が無い
スッキリとしたプランでした。
その柱が無いプランから
下記パース②の様に
ソファー等の配置を考えて
柱の存在に違和感が無い提案をしました。
柱の位置は
「構造区画」を意識して配置をしています。
どうですか?
この柱が無ければ
2階の床がどうなるか想像は出来ますか?
私の仕事の一つに
確認申請代行業務が有ります。
簡単に言うと
不動産業者からの
新築分譲住宅の確認申請業務や
他の設計事務所が設計した住宅プランを
確認申請用に図面を作成して
確認申請を降ろす迄の業務です。
上記パース建物の場合は
設計事務所からの依頼でした。
最初図面を見た時に
ウソだろぅって唸ってしまいました! ☜ 設計事務所からの依頼だったから!
で
少し間取りを変えたプランを提案したのですが
お施主さんの方が良い返事をしないとの事。
結局
お施主様に直接会って
「住宅診断」での不具合事例を参考にしながら
事細かに説明させて頂き
更に「構造区画」のお話をして
最終的に
2階間取りの関係から
冷蔵庫の横の1P(910㎜)の袖壁を1か所と
上記パースの位置に
柱を1本建てる事で了承を頂きました。
この柱1本に相当な荷重が架かってい来ますので
最低でも
無垢の120角の柱にする様に提案させて頂きました。
ベストな解決策ではないかも知れませんが
私が出来る範囲の事はさせて頂いたつもりです。
つもりとは何や?って突っ込まないで下さいね!(笑)
もしこの案件が
不動産業者からで有れば
柱を入れる提案をした時点で
他所の設計事務所へ行っていたでしょうね!(笑)
実際のところ
この柱が無くても確認申請は降りますからね!
今日の纏めとして
住宅プランを考える時には
必ず「構造区画」に即したプランを考えませんか?
その方が構造材のコストも抑えられますし
耐震性も良くなりますよ!
注文住宅を考えている方は
プランを作成する建築士に一言伝えて
「構造区画」に即したプランをお願いして下さいね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊