2022/05/05
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<基礎鉄筋の「かぶり厚さ」より重要な事は?>についてお話をします。
今日のお話は
今年の1月から4月迄の
ブログのアクセス数から見て分かった
エンドユーザーが
住宅で気になる納まりのお話をします。
下記2つのブログは
何故か?いつも上位に来ています。
下記①のブログは
基礎鉄筋かぶり厚さが
基礎立上り幅が120㎜のベタ基礎で施工している場合
施工する側が
建築基準法違反をしている事を
自覚していない場合が殆どなので
要注意ですよ!というお話です。
① 2020/11/14
<基礎鉄筋かぶり厚さとして>
https://www.yandykensa.com/blog/4920
下記②のブログは
ベタ基礎のベース筋ピッチを
打合せ無しに200ピッチにしている場合は
要注意ですよ!というお話で
何故
要注意!かと言うと
将来的に
屋根材を重たい瓦材に変更する事や
太陽光発電システムを載せようとしても
基礎ベース筋ピッチが
軽い屋根用の配筋ピッチなので
瑕疵保険的にはNG!工事になってしまいますから
ベタ基礎のベース筋ピッチを150ピッチにしておきましょうね!
という事を書いています。
② 2021/01/26
<ベタ基礎配筋ピッチとして>
https://www.yandykensa.com/blog/5780
上記2つのブログ記事は
新築住宅の各工程検査の中の
「1.基礎配筋検査」と
「2.基礎立上りコンクリート打設前検査」
のチェック項目なりますが
私的には
「住宅診断」では余り重要視していない
基礎配筋関係のブログ<基礎鉄筋かぶり厚さとして>が
他のブログよりも一桁以上アクセス数が多い事に
????何故????的な思いがしています。
極端な考え方をした場合
例えば
ベース筋の60㎜のかぶり厚さが足りていない現場は
スラブ下に捨てコンを打っていない現場が殆どなので
厳密に言えば殆どの建物が
かぶり厚さが取れていないはずです。
一番大きな考え方として
熊本地震での
建物の倒壊原因の検証結果が
鉄筋のかぶり厚さが足りなかったので
建物が崩壊したと言う様な記事が有ったでしょうか?
どちらかと言うと
基礎の構造(かぶり厚さ)は問題ではなく
構造的な(木組み)事で
耐震等級2の建物でも倒壊したが
倒壊した原因は
柱の直下率が低かった等が問題だったのではないか?
この様な事から
耐震等級3の建物を建てて行きましょう!
という流れになっています。
基礎鉄筋のかぶり厚さをキチンと守って行きましょう!とか
ベース筋のかぶり厚さ60㎜が足らなかったので
今後は70㎜を確保しましょう!とか
スラブ下には必ずステコンを打ちましょう!
と言う様なお話は有りません。
なのに何故
基礎のかぶり厚さを記載した
<基礎鉄筋かぶり厚さとして>のブログが
アクセス数がダントツに多いのかが分かりません?
それよりも何故
耐震等級とか省エネ住宅に関連したブログの
アクセス数が増えないのだろうか?
この辺の理由をよく検討して
今後のブログ作成に
採り入れて行かなければなりませんね!
という事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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