2022/05/06
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<買取再販業者の既存住宅とは?の一例として>についてお話をします。
既存住宅を検討している方は
買取再販業者が
リフォーム工事をした既存住宅は
見た目は凄く綺麗な仕上げていますので
絶対に騙されない様に!
今日のお話は
買取再販業者が
築40年の既存住宅を
コストを抑えて?リフォーム工事を実施した
実例の一部分をお話をします。
因みに
この既存住宅は
内部は
2階のトイレを増築し
その他のキッチンなどの住設は
全て新しいものに取り替えていますが
木建具や床仕上げ材は
クッション仕上げ以外の
フロアー仕上げは当時のままです。
外部は
屋根材を洋瓦に葺替え
外壁を塗り替えメンテナンスを実施していますが
軒裏の仕上げ材、樋、基礎仕上げは
当時のままのチグハグなリフォーム工事をしています。
勿論
サッシや雨戸も当時のままで掃除もしていない様でした。
下記写真①は
床を縁甲板で仕上げている広縁の写真です。
当時の床仕上げの施工方法は
床仕上げ材(縁甲板)を直接根太に釘留めで仕上げています。
なので
一般的に「住宅診断」を実施すると
合板を貼り合わせている接着剤が経年劣化をしてしまい
特に幅の狭い縁甲板の場合は
その上を歩くと床がフワフワします。
が何故か
この建物の場合は
そのフワフワ感が無かったのです。
フワフワ感が無かった原因は
床下に入っての検査を実施して納得しました。(笑)
下記写真②、③を見て下さい。
根太と根太の間に補強材の入れている事が分かりますか?
根太の補強材には
防蟻処理材を塗布した形跡が有りません。
無色の処理材の場合は分かりませんが
下記写真④を見て下さい。
間仕切り基礎を隔てたLDKの床下に
シロアリの蟻道を発見しています。
もし
防蟻処理業者が入っていたならば
蟻道を撤去処理をして
シロアリ駆除の為の処理をすると考えますが・・・・。
まぁ
買取再販業者の多くは
下請けのリフォーム工事業者に
安い値段で一括発注していると考えますので
下請け業者も
費用がかかる不具合事象は
見て見ぬふりをするのでしょうかね?
今日の纏めとして
買取再販業者の既存住宅を検討している方は
契約前に「住宅診断」を実施して
不具合事象を確認してもらいましょう!
でないと「泣き寝入り」になってしまうかも?
と言う事で
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊